シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

私的史上最高ライブ サカナクション 暗闇(あいちトリエンナーレ2019)

 

 

8/8のチケット取れたから仕事休める?と奥さんから聞かれた。え、あぁ、まぁ調整してみる。って答えた。スケジュールを確認すると、打ち合わせとか会議とか他の人と絡む用件は入ってなかったから休みを取ったけど、正直気乗りがしない。というのも、僕はライブが苦手だからだ。

singlesmile.hatenadiary.jp音楽を聴くのは好きだけど、ライブのノリが苦手だ。好きなアーティストなら違うかな?と思ったけど、やっぱり苦手だ。ライブに行く人にとってはアレが醍醐味なんだろうけど、僕にとってはスタンディングも身振り手振りも手拍手さえももう「やらされている感」しかない。ゆっくり聴かせてくれよって。しかも家のカレンダーのスケジュールには、よりによって「サカナクション」って書いてある。サカナクションなんて、もう明らかに初っ端からスタンディングやんけ。

 

 と、朝から神妙な面持ちで出掛けて行くと、行先は愛知芸術文化センサーだという。あいちトリエンナーレを見に行くと。あぁ、あの炎上したやつか。僕はあんまり興味ないんだけどなぁ、って思っていたら炎上したのは展示の中の一部だけだった。平日だっかたらそれ程混雑もしていなくて、面白い物も有ればそれなりの物も有って良かった。芸術に対しては疎いのでこんな感想しかない。

で、問題のサカナクションはこのあいちトリエンナーレの音楽プログラムの1つだった。元々サカナクションのライブは凝った音響で有名なんだけど、今回は会場を真っ暗にして音だけでやるという。つまり、席に座ったまま、スタンディングも手拍子も強要されない、むしろ黙って大人しく座ってろというイベント。何それ最高。

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目を開けても目をつぶっても全く変わらない真っ暗闇の中でただじっと座り、五感を研ぎ澄ます。音と瞬間的映像に集中する。そう、これで良い。僕はこれが良い。1時間程度の短いプログラムと、歌唱が少なかったのは少し残念だったけど。

ただ、唯一の難点は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真っ暗だと寝てしまう

 

 

 

って事だけ。

長女に聞いたら「いや、寝ないし」って言ってたけど、次女は半分位寝てたので人によるのかも。

 

あと、タブラ演奏者のユザーン観てきた。会場は少し離れた商店街の引っ込んだアトリエだったので分かり難かった。あんな隅っこの小さな会場でたった独りでひたすらタブラを叩いているのも何だか勿体ない気がしなくもないけど、間近で見る機会などそうそう無いので良かった。

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「芸術」って言われてもなぁって気乗りにしなかったけど、暗闇のライブとか、タブラの生演奏とか、なかなか良い商店街とか、今まで思いもしなかった発見が有って意外に良かった。

 

 

 

 

練習 木曽三川公園ライド

 

珍しく土曜日は一日自由になった。登山に行くか?乗鞍スカイラインへ自転車漕ぎに行くか?ってワクワクしながら計画を練っていたら、まさかこのタイミングで台風直撃。日曜日は天気回復しそうだけど子供の送迎が有るので、早朝から午前中を使って自転車漕ぐことに。

行先は木曽三川公園。今回は時間に余裕が有るので、体調を見ながら少し延長して「桑名 七里の渡し公園」付近まで。自宅からだとジャスト100km。

www.strava.com

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道中はフラットで走りやすいので足を延ばして七里の渡し公園まで。道路の向こうが公園で、六華苑という昔の建物(文化財)が有る。有料だけど、なかなか見応えがあって面白い。

 

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8時くらいだけどやけに車が多い。土曜日が悪天候だったから花火大会が日曜日に延期になったからだ。

 

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木曽三川公園で休憩。サイクルスタンドはお店が用意しているらしく、店が開店すると出てくる。早朝だと無い。

 

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木曽三川公園の北寄りに有る池(広域農道脇)に東屋が有った。静かで眺めが良くて休憩には良さそうだけど、ここで休憩するなら木曽三川公園まで行くわな。

 

感想と覚書

 100kmで休憩も含めて5時間くらい。半日で充分楽しめるので自転車も良い趣味だ。日中はクソ暑くて乗ってられないけど、早朝なら比較的快適。車通りが少ない道を選んでいるので割と快適で、木曽三川公園で折り返したり、もっと先まで延長したりとフレキシブルに変更出来るので都合が良い。北へ進む揖斐川沿いルートと、南へ進む木曽三川公園ルートと、しばらくはこの2つを走ってみる。

南下方面だと30~35km/h位、時折40km/h超で走れて軽快感がハンパない。北上方面だと25~28km/h位でまぁそこそこ走ってる感が感じられる。ロードバイク乗っている人はそこそこ居て速い人も多いけど、気持ちが良いルートなので自分なりに楽しく走れたら良い。

100km走れるけど、大体20km毎に休憩が必要になる。腰やお尻が痛んだり、手が痺れたりするから。少し休憩するとリセットされるから、20km毎に休憩すれば漕ぎ続けられる。でもやっぱり右膝が痛む。痛くて漕げない程ではないけど、違和感以上痛み未満の様な微妙な痛みが絶えず続く。登山での膝痛の始まりの感じによく似ているけど、漕ぎ続けても悪化はしない。なので今回は意識的に力を抜かずに漕いでみたけど、やっぱり悪化はしなかった。悪化はしないけど絶えず微妙な痛みが続くから、良い気はしないしこれ以上の距離を走るのも躊躇う。しばらく休んだ方が良いのかも。と言いつつ乗鞍行きたい。

 

 

 

カーボンペースト MOTOREX Carbon Paste / 自転車用トルクレンチ BIKE HAND YC-637

 

 

走っているうちにサドルが下がって困る。フレームもシートポストもカーボン製だから固定クランプの締付規定トルクがシビアで思い切り締められない。という事を先日書いたら、「カーボングリス」とか「カーボンペースト」っていう専用のケミカル有るで。と教えてくれた。そんな物が有るのか!そんな事、教えてもらわなきゃ分からんがな!

で、早速調べて見ると確かに売ってる。乗る度にサドル調整しなきゃいけないのはあんまりなので買って固定する事にしたんだけど、ネットの評価を見ると安い製品は傷がつくみたいだ。フリクションを上げる為にザラザラした粒子を配合しているらしい。もう既に傷付いているから今更感は有るものの、ザラザラでフリクションを上げるという手法がお粗末過ぎて何だか解せない。ザラザラ粒子を使っていない製品が有ったのでそれを買おうと思ったらバカ高い。100gで3,240円もする。5g入りの使い切りチューブの製品が有ったのでそれで良いやって思ったんだけど、5gで583円+送料756円で1,339円。5gで1300円はあんまりだ。100g 3,240円なら送料は無料なので、泣く泣く100gを買うことに。

 

 

 そもそも、きちんと締付トルクが管理されていなければ、いくらカーボンペーストを使っても性能を発揮しきれないだろう。そうするとどうしてもトルクレンチは必要になる。でもトルクレンチ高いんだよなぁ、1万円以上はするよなぁ、って思ってたら、あれ?自転車用が売ってる。超安い。構造がトーションバーで簡素だから安いんだ。それは有難いけど、精度はどうなんだろう?と悩みつつ、値段が安くて比較的使えそうな物を買ってみた。

 

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問題のシートポスト クランプ。締付トルクは5.6N・mと書いてある。締め過ぎるとシートポストやフレームを壊しかねないし、緩過ぎると下がってくる厄介なヤツ。アルミやチタン製なら強度が高いので締め過ぎて壊す事はまず無い。

 

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ずり下がりを防止ししっかり固定する為にカーボンペーストなるケミカルを使う。100g入りは明らかにデカ過ぎだけど、5gの割高感も半端ないのでやむを得ない。っていうか、グリスとかペーストとかロードバイク用品ってボリ過ぎじゃないのか?「ロードバイク用」って言っときゃ高くても買うだろ、むしろ高い方が高性能っぽいから買うだろ、って思惑なんじゃないの。どうでも良い個所ならエポキシ接着剤でくっ付けちゃうとか、シリコンコーキングとかネジロック(ロックタイト)を使うとかするんだけど、シートポストはフレームに固定するからヘタな物は使えない。

 

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中身は半透明のグリスみたいな物。ザラザラした感じはしないので、粒子を使ってフリクションを上げている訳ではなさそう。要はネジロックみたいな物じゃないのか?と思うんだけど、フレームに使うから変な物使って外れなくなっても困る。

 

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 カーボンペーストを塗布してトルクレンチで締める。トルクを掛けると軸部でねじれて針が振れる、という極めて単純な構造。10種類のビットが付属するけど、ロードバイクなら4か5の六角しか使わないだろう。レンチ側のビットホルダがマグネットになっていて、磁力でビットを保持する構造。凝っているけど保持力は比較的弱いのでうっかりビットをなくさない様に注意しないといけない。

 

施工後に実際に走ってみたけど、ビタイチ下がらない。んだけど、それが「カーボンペーストの効果」なのか、「トルクレンチで適正トルクで締めたから」なのか分からない。というのも、僕が感覚で手締めしていたのはかなり弱かったみたいで、感覚的に3.5N・m位だった。5N・mって「え?マジ?まだ大丈夫なの?割れちゃうんじゃないの?」っていう位のトルクだったので、適正トルクで締めていたらカーボンペースト使わなくても良かったんじゃないのか?とも思わなくもないんだけど、100gもどうすんだよ。

 一通り調整して、以前裏返して高くしたステムも元の低い位置に戻した。各部の寸法を測ってみたけど、とりあえずS(52)サイズのフレームでもポジションが取れるので、このままがんばる。

 

 

とまぁ、めでたしめでたし。で終わるはずだったんだけど。やっぱり気になるでしょ「安物のトルクレンチの精度がいかなるものか」ってのが。で、簡易的に調べてみた。

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手持ちの国内メーカーのプリセット型トルクレンチ(CANON)。国内メーカー製だから精度は高いものの、既に30年ほど経過しているのでどこまでの信頼性か分からない。なので、まずこのトルクレンチの精度を調べる。校正基準となる物が有れば良いんだけど、とりあえず会社で2、3年前に購入した東日製のトルクレンチでボルトを締め、手持ちのCANONで同じボルトを締めてみる。精度が高ければボルトは回らないはず。逆にCANONで締めたボルトを東日で締めて、同じ様に回らなければオーバートルクでもなくアンダートルクでもなく、トルク指示と合っている事になる。実際にやってみると同じなので、大きく狂ってはいない様。最初から東日製を使えれば良いんだけど、10N・m以下の様な弱いトルクを設定出来ない。手持ちのCANONは最低が70kgf・cmなので約7N・m。

次に、CANONで締めたボルトを、BIKE HAND YC-637で締めてみる。BIKE HANDはプレート型トルクレンチで針が振れるタイプなので、締めながら針が指示する目盛りを読む。と、CANONの設定よりも明らかに低い指示でボルトが回ってしまう。つまり、BIKE HANDのトルクレンチの指示でボルトを締めるとオーバートルク(締め過ぎ)になる。

仮にオーバートルクになったとしても、それが綺麗に比例的になればその分差し引いて締めれば良いんだけど、例えば二次曲線的に変化してしまうと一体何を基準にしたら良いのか分からなくなってしまう。そこで、CANONと比較出来る範囲で比較してみた。  

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 結果はやっぱり綺麗に比例しない。1~2N・mの範囲で誤差が出る。大体目安として1.5N・mほど差し引いて締めると丁度良さそう。って事は、実は安物トルクレンチよりも僕の手締めの方が精度が高かったって事か。

安物レンチだから精度は高くないだろうとは思ったけど、アンダートルクならまだしもオーバートルクになってしまうのは頂けない。大切な物を扱うなら、精度の高い信頼できる製品を使った方が良い。と、言いつつ傾向は分かったからBIKE HAND使うけどな。