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目指すのはジャンガリアンな生き様

霊仙山 榑ヶ畑登山道から雪山歩き

(注意) コースタイムや状況、使用道具類等の情報は、今後の私的なデータベースとする物で一般的には信頼性に欠ける物です。参考にされる場合は充分注意して下さい。



2014年1月19日(日) 雪のち曇り
霊仙山に榑ヶ畑(くれがはた)登山道から登る


08:35 林道脇 無風 −1℃
09:10 登山口 無風 −4℃
09:30 山小屋かなや 無風 −5℃
09:45 汗ふき峠(2合目) 弱風 −7℃
10:30 見晴台(5合目) 微風 −5℃
11:30 霊仙山山頂 強風 −5℃
12:20 見晴台(5合目) 微風 −5℃
13:00 汗ふき峠(2合目) 弱風 −4℃
13:20 登山口 無風 −3℃
13:55 林道脇 無風 −3℃


駐車場発〜駐車場着 約9.7km 5時間20分(休憩含む)
駐車場:標高225m  最高点:標高1083m 標高差858m

道中の飲料水 0.5L(コーヒー0.3L お茶0.2L)

着衣(上) 長袖インナー カッパ 防水防風パーカ 薄手の上着(未着用) ULダウン(未着用)
着衣(下) 化繊のズボン カッパ
靴 トレランシューズ 冬用スパッツ



今回のルート。
山旅ロガーでGPSのログを取り、カシミールで表示させています。
カシミールを使って地図を作る手順をまとめたので 、必要な方はそちらを参照下さい。


週末に時間を作って出掛ける。
前回の失敗を踏まえて、もう少し短い行程にして霊仙に登る。
霊仙は、無雪期に2度ほど登っている。

榑ヶ畑登山道

谷山谷登山道〜榑ヶ畑登山道


榑ヶ畑登山道はハードな印象無かったから気楽に考えてたけど、この時期は甘くなかった。




前の晩に降った雪で国道もノロノロ。
JR醒ヶ井駅前。
国道21号を醒ヶ井駅前から南に入ってすぐ右折。
養鱒場を目指して進む。


養鱒場までは路線バスが通っているから、スタッドレスタイヤであれば普通車でも充分走れる。
その先は道幅が狭く積雪量も増えて、僕の車では進めない。
やむを得ず林道脇に車を停めて歩いていく。
天気予報では昼には晴れるみたいだったけど、朝は思いきり雪降ってる。
カッパ着て、8:35スタート。


前回谷山谷ルートを歩いた時の分岐。
結構積もっているけど傾斜はそれ程キツくない。


30分ほど林道歩いて登山口。
登山者の車が一台だけ停まってる。
こんな天気だから人は少ない。


登山口からしっかり積もってる。
しばらくは沢沿いに歩くから迷わない。


山小屋かなやまでは滞りなく進む。
その先で足跡を辿って登山道を間違えて変な所歩いてた。
折り返す所で直進しちゃった。
普通に夏の登山道を歩けば難なく歩けるのに、苦労して汗ふき峠(2合目)。
先が思いやられる。


汗ふき峠を過ぎると雪がどかっと積もってた。
尾根の上を歩く。


足跡が続いている。
登山口の車の人だろうか。
足跡を辿れるから気楽だけど、何もないと心もとない。
雪が深くなってきたのでスノーシューを履く。


見晴台(5合目)。
結構歩いてきたつもりなのに、まだ5合目。
頂上まで行けるのか不安になってきた。


足跡は5合目を過ぎた辺りで夏道ではなく斜面を直登して行ってる。
夏道を歩いても良いんだけど、そちらは足跡が全く無い。
直登した方が早いんだろう。
僕も登る。
スノーシューでは登り難いから外す。
画像では分かりにくいけど、かなりの急斜面。しんどい。


斜度が分かるかな。
しかし天気悪い。


へろへろになってようやく登りきる。
って、一体ここ何処やねん。
開けているから8合目っぽいんだけど・・・ってGPSで現在地を確認していると、若い男性二人組みが下ってきた。
麓の車は彼ららしい。
山頂には誰も居ないらしい。
天気も悪く、かなり心細い。
気象条件の悪い霊仙は初心者が登る山じゃない。
ただ、幸い彼らが歩いてきた足跡が有るので、とりあえず進んでみる。


前日登ったMっくまさんは谷沿いに9合目方面へ歩いたって言ってたけど、足跡は直接山頂へ向かっている。
頂上からまっすぐ下ってきたんだろう。
天気も悪く、のんびり歩ける状況じゃない。
山頂へ直登する。


樹氷の林を抜けてピークに出る。そこはまだ頂上じゃない。
林を抜けると風がキツイ。
少し下って隣のピークに登ると、頂上を示す柱が有った。
眺望は全くダメ。


雪はそれほどでもないけど風が強く視界も悪い。
こんな状態で迷ったら、そりゃ遭難するよ。
9合目先の小屋でゆっくり休憩したかったんだけど、時間と視界の悪さでそそくさと下る。
頂上付近は風が強くて雪が凍っているから足跡が付かない。
わずかについた足跡も風で吹き消されてしまう。


それでも樹氷綺麗。
林の中まで来ると足跡もしっかり残っているから安心感有る。
のんびりしたいけど、ここも風がそこそこ有ってゆっくり休憩出来そうに無い。


8合目に向かって下っていると、一瞬視界が開けた。
息を飲む絶景。


冬の霊仙すばらしい。


しばらく立ち止まって眺める。


いいなぁ。
晴れていたら綺麗だろうな。


でも誰も居ない雪の山って、普段味わう事の無い感覚。


8合目付近。
御虎ヶ池も雪の中。


8合目から9合目(避難小屋方面)に向かう谷間。
晴れていたらのんびり散策したかったなぁ。


下ってきたピークを振り返る。
一瞬だけ全容が見えたけど、すぐにガスの中に消えてしまった。


8合目から直登した斜面を下る。
先に見える尾根を歩いて帰る。
ここで登ってくる3人組の登山者とすれ違った。
多分、養鱒場の駐車場から歩いてきたんだろう。
この時点で12時くらい。頂上まで行けただろうか。
結局この日見掛けた登山者は5人。


急斜面。
視界は晴れてきた。
向こうに琵琶湖が見える。


5合目(見晴台)。
帰りは少し見晴らせた。
5合目も少しだけ風が有ったから、少し下って風を避けて昼食。


多分15分位しか休憩していないと思うんだけど、指先が冷えてしまう。
ブローブしていても全然あったまらない。


登山口まで下ってきた。
雪は既にやんでる。


林道も雪が降ると綺麗。


冬の林道。


車まで戻ってきた。


時折青空が覗くけど、雲が多く風が強い。
頂上は一日あんな感じだったんじゃないかな。
それでも良い体験出来た。



アクセス(霊仙山 )
国道21号線をJR醒ヶ井駅前信号で南下。
すぐに右折して県道17号線を進む。
Yの字を道なりに直進。
3差路を右折。養鱒場方面。
養鱒場を通り過ぎて林道をそのまま直進。
林道3差路を右。
道なりに進むと登山口が有る。
養鱒場までは路線バスが通っているから、冬場でも普通車で通れると思う(スタッドレスは必要)。
その先はタイミングによっては4駆じゃないと進めないかも。
道幅が狭く、ガードレールが無かったりするから無理しない方が良さそう。


登山道 榑ヶ畑登山道
冬でも程ほどに登山者が居るよう。
冬の霊仙に登るには一番登りやすい登山道かもしれない。
登山口から山小屋かなやまでは沢沿いを歩くから迷わない。
その先も夏道を辿る。
マーキングやロープで登山道が分かるようにしてある。
冬は5合目先から斜面を直登するらしい。
5合目までは、条件が悪くても歩ける。
その先は視界が悪いと迷う可能性がある。
晴れていれば絶景。
冬はなるべく良い条件の時に登りたい。


感想
今回は条件が悪かった。
昼頃から晴れる予報だったけど、山は一日ダメな天気だった。
霊仙は去年の冬も遭難騒ぎが有ったけど、条件が悪いと難しい。
それはどこの山でも同じだけど。

冬は夏道を辿れない(辿らない)から、地形を見ながら自分でルートを決めて進む必要がある。
そういった時に、登山用のGPSが必要なんじゃないかと思った。
ただ、僕のスマホは一応動作していたし、バッテリーが心配になる事も無かった。
通信サービスを切った状態で余計な物を極力動かさなければ、冬でも日帰りなら使えそうな気はする。
ただ、強風の吹雪の中でルートを見失ってスマホを見ながら歩く、という様なシチュエーションになった時にちゃんと動作するかどうかは分からない。
ちなみにデジカメは変な音がしていた。
液晶モニタも良く見えなくて、ほとんど勘で撮影していた。

金属製の腕時計をしていったら、冷たくなって不快だった。
冬に金属製は止めたほうが良さそう。

吹雪だとフェイスマスクや目出し帽、ゴーグルが必要。
荷物が増えるからザックに入りきらない。
少し大きめのザックが欲しい。

千メートル程度の山でも、冬は厳しい。
日帰りで歩くなら、僕にはこの程度が限度っぽい。
でも鈴鹿にはコレ位の山が沢山有る。
当分行き先に困ることは無さそう。