シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

絵本とゆとりとDVD

朝、TVを見ていたら、絵本の話をしていた。有名な絵本作家の作品が、今度DVDになるとか。綺麗な絵と、素敵なストーリー。芸能人や皇室でも読まれているという事で話題性も有り、それはきっと売れるだろうね。
小学生から英語を必修科目にするかどうか検討されているとか。7割程度が、小学生も英語必修にすべきと考えているらしい。今の世の中、確かに英語は必須かもしれない。だけど、考えてみて欲しい。日本人が英語を解釈しようとした時、当然英語を日本語に訳す事になる。なのに、日本語がロクに出来ない人間が、どうして英語を解釈出来るというのか。英語を理解するだけではなく、それを日本語で解釈しなければならない。その時に、きちんとした日本語が出来なければ、当然英語の解釈も貧素でおかしなものになるはずだ。
今頃になって、僕は日本語はとても素晴らしい言葉だと思った。尊敬語、謙譲語、丁寧語、話し言葉、同じ意味合いでも様々な表現方法が有り、また、同じ意味合いでも違った言葉が沢山有る。表現方法が多彩なのだ。「NOと言えない日本人」と言われるけれど、欧米に習って無理やりNOと言わなくても良いんじゃないのか。柔軟で繊細な日本の表現で。日本語はもっと素晴らしく、もっと面白いはずだ。子供はそれを知っている。だけど、大人がそれを邪魔してしまっている。
学校教育も、ゆとり教育を見直す方向に進んでいるみたいだ。本当に大切なものは何なんだろうね。少なくとも、子供に絵本を読み聞かせてあげられるくらいのゆとりは必要なんじゃないかな。「色々やりたい事が有るのに、読み聞かせるのは面倒。ビデオを見せておけば大人しいから。」という理由で、DVDを買わないで欲しい。