シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

本気の恋愛

とある所に、お見合いコンサルタントの話が載っていた。僕は既に所帯持ちの身であるから今更お見合いなど関係の無いものなのだけれど、すこし興味を惹かれる話だった。結論から言えば「本気になりましょう」ということらしい。ちょっと収入が良いから、ちょっと容姿が良いから、ちょっとアプローチをしたからといって上手くいく訳がない。だから付き合って結婚したいのであれば、本気になって、真剣になって、現実的にならなければいけない、ということらしい。
恋愛観とか結婚観とか、そういうものは人それぞれだろうから、一般的にはどうなんだか僕は知らないけれど、例えばドラマであるとか、マンガであるとか、そういうフィクションの世界の主人公は女性に対して冷めているというか、オレには女よりも大切なものがある、という感じのものも多いのだけれど、夢を追いかけるのは悪い事ではないし、主人公が女ったらしな軟派者では話にならないというのもあるだろうし、女のケツを追い掛け回す事はカッコイイ事では無いのかもしれないけれど、でも僕には女よりも大切なものなど無かった。
とあるマンガでは、恋愛をカメに例えていて、大海原でオスがメスに出会える確立は奇跡的なもので、その出会いを逃したら次があるかどうかなんて分からなくて、だから一生懸命にアプローチする、という様な話がされていた。僕もカメと同じで、世の中には星の数ほど女性が居るとは言うものの、口下手で地味で影が薄い僕は昔からモテモテな訳ではなくて、お互いに好意を抱ける間柄になれる人が、世の中に一体どれだけ居るだろう。だから僕の数少ない恋愛の中ではその時々において常に一生懸命だった。本気で、真剣で、一生懸命なら上手くいくというものでもないのだけれど、僕の世界はいつも彼女を中心にして回っていて、バイクとか、車とか、その他の色々な物事よりも彼女の方が大事で、あなたさえ傍に居てくれたら、もう他に何も要らない。そういうものだった。その上でバイクとか、車とか、お金とかも有るに越した事は無いんだけど。
若い頃だからやりたい事とか、チャレンジしたい事とか、金の使い道とか、色々有るのに、女にうつつを抜かす事はカッコイイとは言えないかもしれない。だから、ドラマやマンガを見ると負い目を感じる時がある。だけど、自分にとって何が一番幸せなのか考えた時に、それが大好きな人と幸せな所帯を築く事であるなら、世間の評価がどうであれ、それは間違いとも言えないんじゃないか。そう思えた。