シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

僕の幸せ

週末に、花火大会があった。僕は仕事だったから出掛けられなかったんだけど、ウチの近くの見晴らしのいい場所からなら見えるかな。夕食の後、子供を連れて花火を見に出掛けた。
背丈が僕の腰の辺りまでしかない幼い娘の手を引いて、歩道を歩く。娘はたわいの無い事を絶え間なく話し、僕はそれに相槌を打つ。言い様のない充足感。幸せって、こういうものなのかも。
僕がこの世に生きた証を残すというのは、僕の記憶を子供や周りの人達に留めるという事ではなくて、本当の所は自分の経験を自分の記憶に留める事なのかも。娘が生まれた時の事、今でも覚えているよ。冬の夜中に震えながらミルクを飲ませた事とか、ちっこい紙おむつを交換した事とか、ご飯を食べさせてあげた事とか、お風呂に入れてあげた事とか、まだ4才なのに妙に懐かしいね。成長する姿、その表情や仕草、交わす言葉。これから先も、沢山僕の記憶に刻み込まれるんだろう。
それが僕の幸せなんだと思う。