シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

願いのピノ

お盆辺りからそこはかとない秋の気配を感じる今日この頃。とか言いながら暑い。暑いよ。アイスが食べたい。だから僕は、エスキモーのピノを買った。
ふと見ると、パッケージの裏に何か書いてある。何でも「願いのピノ」なるものが有るらしい。普通とはちょっと違った形のピノが入っているみたいで、それが入ってると願い事が叶うんだとか。ははは、そんな都合の良い話が有ってたまるもんか。30半ばの大人はそんな事に願い事など託さないのだ。
ところが、僕が今しがた買ったピノの箱の隅の方に、明らかに他とは違う形のピノが入ってる。うおをぉっ!ひょっとして、もしかして、これが願いのピノなのか!僕はいきなりビンゴ!なのか?こりゃ早速願い事しなきゃ!えーと、んーと、とびきりの僕の願い事といえば・・・ちょっぴりエッチな魅惑のエロエロ人妻と仲良しになりたい! って、それをピノに願うのか?そんな俗な願い事をピノに対して行っても許されるのか?それは人としてどうなんだ?うーん、うーん、どうしよう僕の願い事。じゃあ、電気の国家試験に合格しますように。って、ピノに願う前に勉強しろって。じゃあ、バイクのエンジンが直りますように。って、それをピノに頼むようじゃお終いよ。そりゃ自力で直しなさいって。ピノに願うんだから、やっぱり、こう、純粋で、夢があって、そんな願い事をすべきであって、うーん、それじゃあ、ちょっぴりエッチな魅惑のギャルと・・・
たあいないと馬鹿にしていた「願いのピノ」は、無粋な僕の願い事を託す前に溶け去ってしまった。