誰でも出来ることは僕がやらなくても、というのは、そういう簡単な作業はバカバカしくてやってられるか。っていう高慢さじゃないんだ。単純で簡単な作業の積み重ねで物事は成り立っているのに、でも単純で簡単な事を確実にこなせる人って案外居ないんだよ。
今日、仕事中に機械に挟まれた。修理中のミス。それは僕が安全の為に行うべき事を幾重にも怠った結果であり、起こるべくして起きた事故で、僕は病院に運ばれる間、何度も何度も後悔した。幸い、怪我は打撲程度で済んで、本当なら両手首骨折は免れない様な事故だったのに本当に運が良くて、僕は複雑な思いが入り混じる中、自分が守られていた事にやっと気付いた。
「それ、危ないよ。」一緒に仕事をしていれば、誰かが気付いて注意してくれる。口にしなくても、黙ってサポートしてくれていたのかもしれない。だけど既に僕は誰かに守られる立場には無く、逆に守るべき立場であるということ。そういう意識の欠落。仕事って、会社って、そういうものなんだ。事故が起きて怪我をして、痛い思いをするのは被災者１人じゃない事を痛感させられた。
