そのおじさんの通夜で、焼香の時に娘が「おじさんと話したよ」と言った。え！？おじさんって、あのおじさん？ 娘が焼香する時に、遺影付近におじさんが居て、「ことちゃん、ありがとう。」と、言ったらしい。そういえば、以前娘の友達のお母さんが亡くなった時も、焼香の時に亡くなったお母さんと話したと言っていた。その時は、「○○ちゃんと仲良くしてあげてね。」と、言っていたとか。
僕は霊感が強くないし、今まで霊を見たとか、心霊現象を体験したなどということもないし、はたしてそういう物が存在するのかどうか疑問ではあるけれど、でも、そんなウソや冗談を言えるような娘じゃなし、会話の内容ももっともらしい。人一倍純粋で真っ直ぐな娘は、本当におじさんが見えて、本当におじさんと話したのかもしれない。
「そんなバカな。」と、一笑してしまうのは簡単な事。分かったように心霊現象と決め付けてしまうのも簡単な事。本当のことは誰にも分からないけれど、娘はあの場所で確かにおじさんを感じ取っていたんだろうね。それが霊であろうがなかろうが問題じゃなくて、それは亡くなった人にとっても娘にとっても幸せなことなんだと思う。
そういう純粋さ、忘れないで欲しい。
