シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

あぜ道トライアル

天気予報を見る。一日に何度も見る。降水確率と気温は、特に重要だ。
今年の冬はとても寒くて、バイクに乗る機会を逸してしまった。間が空いてしまうと、朝(通勤時)バイクに乗るのがどれほど辛いかが分からなくなってしまって、余計に億劫になってしまったのだけれど、そろそろ乗るに耐えうる時期になってきたので、天気予報とにらめっこする。
そんな怠惰な冬の時期でも、全く何も考えずに過ごしていた訳ではなく、通勤途中にバイクで楽しめて、人様に迷惑が掛からないようなダート(未舗装路)が無いか絶えず気に掛けていたのです。で、1つ見つけました。田んぼの中のあぜ道トライアル。近くに民家は無く、散歩や農作業する人も居ないから、気兼ね無くスロットルを開けられる。すっげー楽しい。そこには急な割り込みや異常なほど車間距離を詰める車も、飛び出してくる自転車や歩行者も、怖いお巡りさんも居ないし、いつも良い所で止められる信号機も無い。何者にも、物理的にも精神的にも邪魔されないライディングは、これほどまでに楽しいものなのか。
そんな僕の楽しみも、今の時期だけ。もう少し暖かくなると、農作業が始まる。軽トラックが1台やっと通れるか、という細いあぜ道でも、スロットルを開ければ80km/h位はいとも簡単に出てしまう。道交法に触れていなくても、傍から見れば引いてしまう行為には違いない。本当のフリーライドは、閉ざされたクローズドコースにしか無いのかもしれない。