シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

馬鹿げた行為

バイクも直り、陽気も春めいてきて(時には雪も降りますが(-_-;)、走りたい。ガムシャラに走りたい。雑誌を眺めると、軽量コンパクトな高性能車ばかりで、僕ももう歳だしクソ重いバイクはやめておけば良かったと少々後悔しつつも、それはそれで満足出来ないんだろうな。きっと。
僕のバイク、クソ重たい。正確に言うと「オフロードバイクとしてはクソ重い」んだけど、オフロードバイクでオフロードを走る時に、オフロードバイクが「重たい」という事がどういう事なのかは、多分活字では伝えられないと思う。先日、少し走る機会があった。こぶし大の石が転がる荒れた林道で、所々に散らばる漬物石位の落石を縫って走る。石が転がるのでバランスを崩しやすく、漬物石に乗り上げれば転倒しかねず、マシンコントロールがとても難しい。これが今時のバイクなら、軽い車体と高性能なサスペンションで苦も無く走り抜けられようものを、僕のバイクでは歩く様な速度が精一杯で、振られるハンドルを押さえるのに必死ですぐに腕が痛くなった。だけど、だから僕のバイクがダメだ、という訳じゃない。そこで速く走る事に大した意味は無いから。ダメなのはバイクではなくて、僕の方。
がむしゃらに走りたい。マシンの限界を、自分の限界を試したい。だからレースに出ようと思う。最後に出たのは6年前だった。子供が小さかったからやむを得なかったけれど、そろそろ復帰出来るかもしれない。虎視眈々とチャンスを窺いつつ、30分しか持たない体力をなんとかしようと思う。
多分、馬鹿げた行為なんだろうな。大事なマシンは消耗し、体力も消耗し、得られる物は何も無い。だけど、そこでしか得られないものがあるんだよね。だから僕は、馬鹿げた行為を繰り返そうと思う。