バイク屋の店長さんと話していた時に、「エンデューロが高齢化してる」と言っていた（エンデューロというのは、エンデューロ・レースのことで、オフロードバイクによる耐久レースのこと。日本においてはモトクロスやトライアルよりももっとアマチュア向けの草レース的な印象が強い。）。「今の若い子は、あんなしんどい事やらないよ（笑）」と言う。そう言われれば大型スクーターが流行ってオートマ限定２輪免許が出来たり、オフロードバイクでもフリースタイルＭＸの様にアクションが派手なものが注目だったり。
例え素人の草レースと言えども、エンデューロレースで走るには相当な体力と持久力が求められる。普通のツーリングで、あそこまで過酷な走り方はまずしない。レバーが握れないほど握力が無くなり、振られるハンドルを抑えるだけの腕力が無くなり、足がつってペダル操作が出来なくなったり、極度の運動量で食事も摂れない。ツーリングでバイクを運転できなくなる事なんて有り得ないけど、エンデューロではそういう状況になる。それでも前に進もうとする。確かに傍から見ると極度のＭ行為で、何が楽しいんだか理解出来ないかもしれない。だけど、そこに出て相応の成績を残そうとするなら、それなりの体力が必要なんだ。バイクは力で操る物じゃない。だけど、レバーすら握れないんじゃ話にならない。
だから僕は、毎日腕立て、腹筋、握力ニギニギを始めたのだけれど、腕立て１０回、腹筋２０回、ニギニギが２０回でギブアップしている僕は、エンデューロ以前に成人男性としてどうなのよ？ と、愕然。
