シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

DRでED

DRの修理も一通り終わり、密かに計画していたエンデューロレースの参戦も日程の都合がつき、本格的に計画を進める。6年ぶりのレース。DRでEDの第2弾。
タイヤは何を使おうか。タイヤセレクトは重要だけど、そこにコストの問題も絡んでくる。マシンの何処をどの程度メンテナンスするか。保安部品は何処まで外すか。所帯持ちの身だから、金と時間の折り合いをつけながら、それでもレース当日にマシンとライダー共に出来る限り良いコンディションに持っていけるように、綿密なスケジュールを考える。
とはいえ、同じ技量のライダーなら、DRよりも一般的なオフロードバイクの方が速く走れるし、同じ速度で走るなら、DRよりも一般的なオフロードバイクの方が遥かにイージーだ。バイク屋さんも「何でCRMで出ないの?」と、言う。それはもっともな意見。だけど、僕はプロじゃない。だから、有利なマシンで有利に進める事だけが正しい訳じゃない。
はなから勝てる望みの無いマシンで出場するのだから、そんなに真剣にならなくても。と、いうのは間違い。バカな事だからこそ、真剣にやらなきゃいけない。バカな事は結果を出さなければ只のバカでしかなくて、中途半端なバカは周りから「ほら、見たことか。」と嘲笑われるだけ。僕はこの明らかに不利なマシンでトップを狙う位真剣そのもの。そんなの無理だって。そう言うのは簡単なこと。だけど、そもそもエンデューロレースという競技自体が半ば馬鹿げた行為だったはず。馬鹿げたレースに馬鹿げたマシンで参加する為に、僕はこの明らかに不利なマシンをいかに有利に出来るか、今日も真剣に考えている。