シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

もっと もっと もっと (ザ・たっち風に非ず)

梅雨の合間。会社帰りに近くのダートを走る。レース後に、1つ速くなった感じがする。だけど違う。まだだ。マシンの限界はこんなものじゃない。もっといけるはずだ。
上達する一番の方法は、上手い人と一緒に走ることだ。ストレートで開け足りないのか、ブレーキングが甘いのか、コーナーが遅いのか、多分上手い人はそれら全てにおいて自分よりも上回っているのだろうけど、その中でも特に自分が劣る部分が何処なのかが明確に分かり、また、それが同等のマシンであればその差はハード的な問題ではなくてライダー側の問題、つまり少なくともその位の速さで走る事は可能だという事が実感出来る。周りにバイクに乗る人が居なくなり、それでも探せば居るのだけれど融通の利かない所帯持ちの身では他人に合わせるのが難しくてわざと距離を置いてしまって、だから僕はもう自分で自分の限界を見極めていかなきゃいけないのだけれど、そこが問題。真の限界は限界を超えなければ分からない訳で、限界を超えるという事は転んですっ飛ばされたり、曲がりきれずに谷に落ちたり、バイクが壊れたり、自分が壊れたり、つまり会社帰りにやる様な事じゃないんだよね。
バカだよなぁ。そういう事を避ける為の足かせとして扱い辛いバイクにしてるのに、それですら限界を探ろうとしてる。分別のある大人のやる事じゃないんだけど、大人って何だ? バイクって何だ? そんな理屈じゃなくて、僕は限界が何処にあるのか知りたいんだ。だから、もっと! もっと! もっと!!