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目指すのはジャンガリアンな生き様

バイクの選び方

バイクを選ぶ時、何で選ぶだろう? デザイン? 価格? 走行性能? メーカー? 排気量? レア度?
僕がホンダからスズキのDR−BIGに乗り換えたのは、今から6、7年ほど前になる。パリダカマシンを彷彿させるDRはカッコ良かったし、楽しかった。だけど、とても扱い辛く、僕の頑張りに応えてくれず、良く知れば知るほど粗雑な作りが目に付いて幻滅した。前のホンダはいつでもきちんと応えてくれたのに。とてもしっかりとした作りだったのに。走るのがとても楽しかったのに。
それまで乗っていたホンダのXRは、とても良いバイクだった。走るのがこの上なく楽しいバイクだった。だけど、輸出用のコンペマシンがベースのXRには元々保安部品がついておらず、日本の公道を走るために適当に付けられた灯火器類は信頼性に乏しくて、そしてなによりタンデム(2人乗り)が出来なかった。適当にタンデムステップを付ければ、非合法的ではあるけれど乗れないことは無く、多分お巡りさんに止められることもないだろう。でも、本格的オフロードバイクで2人乗りするのがどれほど辛いかは、以前カワサキのオフロードバイクで経験済みだった。XRは素晴らしく楽しいバイク。だけど、それは「1人で走って」という条件が付いての話。子供が出来て、僕は「2人で」楽しみたくなった。DRを選んだ理由は、格好や、走行性能や、物珍しさじゃない。タンデムで楽しそうだからだ。
だけど、小さな子供ではタンデムステップに足が届かず、とても不安定になる。それでも乗せられない事はないけれど、マフラーに足が当たって火傷をするかもしれないし、タイヤやホイールに当たって怪我をするかもしれない。3才の頃からタンデムしてる、なんて話も有るにはあるけど、別に無理してまで乗る必要も無いし、安定して乗るにはやはりステップに足が届くかどうかが1つの基準になる訳で、そうこうするうちに6、7年経ってしまった。
別に、古くてボロくても、パワーが無くても、速くなくても良いんだ。そんな事は僕には関係無い。DRが本当に楽しくなるのは、これからなんだから。