シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

夜更けに思う

夜中に目が覚める。頭の中でいろんな事がグルグル回って眠れない。
以前勤めていた会社の同僚に会った。同い年だけど先輩だった人で、会社の都合で同じ時期に転職し、彼は地元の大手企業に、僕は町外れの中小企業に就職した。景気はどうですか?なんて世間話から、この時期だから夏のボーナスの話になって、彼の支給額は僕の2倍だという事を知った。彼が特別な訳じゃなく、彼の会社では普通だという。
同じ年齢で似た様な職種なのにこんなにも違うものなのか。落ち込んでその事を奥さんに言うと、ウチのご近所さんも僕の倍以上だと聞かされた。僕はみんなの半分しか頑張っていない訳じゃないし、仕事が出来ない木偶の坊でもない。転職してから一人前の仕事が出来るように一生懸命頑張ってきたし、その結果今ではあらゆるトラブルに対応出来るだけのスキルを身に付けた。相変わらず肩書きは無いままだけれど僕が抜けたら会社が回らない位頑張ってるし、盆休みだって返上で仕事だ。だから僕は、自分の仕事に自信も、誇りも持っている。それなのに。多分僕がいくら頑張っても、今後数年で賞与が倍になるなんて事は無いはずだ。そうか。世の中そうなのか。どうりでTDLにも海外旅行にも行けるし、いい車にも乗れる訳だ。
他人の所得を見て、落ち込んだり、自信を持ったりする事は無意味だ。僕より沢山給料を貰っている人はゴマンと居るし、少ない人もまたゴマンと居る。僕よりももっと頑張っている人も沢山居るし、頑張っていない人も居る。僕は僕が出来る事しか出来ないし、その結果として給料がついてくるだけ。だけど、僕が毎日頭から水を被った様に汗だくになり、油と埃で真っ黒になって仕事をしているその頑張りは、世の中からすれば「評価に値しない」と言われている様な気がして、僕はとてもガッカリした。