シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

メル友

会社の若い子が「こときち(仮名)さんの携帯番号教えてくださいよ。」と言ってきた。プライベートで僕の携帯番号を尋ねる人なんて滅多に居ないから、何だかとっても新鮮。そこで僕は、「ダメ。」と即答した。
相手が男の子だからなぁ。女の子だったら教えたんだけどなぁ。と、いう不純な理由ではなくて、会社の人に携帯の番号を教えると、休日でも夜中でもこちらの都合など一切関係なく電話が掛かってくるのは目に見えている。機械を直すのが僕の仕事で、会社は24時間操業している。1人でも教えたらすぐに職場の人達に知れ渡り、NOと言えない僕は携帯の番号を教えたら最後、24時間勤務と変らなくなってしまう。だからどうしても必要な人にしか教えていないし、聞かれても教えないようにしている。
代わりに「メルアドなら教えてあげるよ。」と言うと、「教えて教えて。」ときた。「よっしゃ!メル友になろう!」と言った割には結局冗談としてうやむやに流してしまったけれど、僕の携帯ちっとも鳴らない。メールアドレスくらい教えときゃ良かったかも。
世の中みんなうつむいて黙々と携帯をイジってる。ウチの奥さんでも頻繁にメールのやり取りをしていて、見るといつも充電している。それなのに僕は携帯をイジる機会がなくて、だから頻繁に充電する必要も無い。時々仕事関係の電話が鳴るくらいで、着信履歴は取引業者ばかりで、何だよこれじゃ仕事用みたいじゃないか。僕も手持ち無沙汰な時に、おもむろに携帯を取り出してうつむいてイジイジしたいじゃないか。
そう思ったけれど、でも自分が暇だからといって相手に他愛ない事をメールで送り付けるのってどうなんだろう。些細なことでもメールをくれると嬉しいものなのかな。やっぱりそれは相手次第なんだろうな。
そんな訳で、メル友は女の子の方が良いという結論に達しました。そんなんだから鳴らないのね。