バイクって、とっても楽しくて気持ちが良いよね！ って、全然気持ち良くない。僕のバイク、明らかにハンドリングがおかしい。
バイクってかくも微妙なバランスの上に成り立っているものなのか。と、度々思わせられる。先日から、カーブを曲がる時に違和感を感じるようになった。別に走れない訳じゃない。乗って乗れない事はなくて、でも自分のイメージと実際の動作には明らかなズレがあって、気持ちが悪い。気持ちが悪いくらいで済めば良いけど、いつも通りにカーブに進入すると転倒しそうになって危なくて乗ってられない。最初はタイヤを交換したせいかと思ったんだけれど、そんな問題じゃなさそうだ。多分先日転倒した際に、フロント周りを歪めたんじゃないかと思う。転倒と言っても山の中でＵターンし損なってポテッと倒しただけなんだけれど。結局ステアリング周りを分解整備する事になった。そこまでバラさなくても直るだろうけど、レース後に整備していないし、ここで一度完全に整備しておく良い機会かもしれない。意のままに操れるからバイクは楽しいのであって、自分の操作に対してリニアに反応してくれなければ、それは苦痛でしかない。
何が言いたいかというと、気持ち良く乗る為には、絶えず整備と調整を行わなければいけないということ。たった２つのタイヤで絶妙なバランスを保ちながら走るバイクは、その点車より遥かにシビアだ。例えば、バイクは持っているけどなかなか乗る暇が無くて、年に１回お盆休みのツーリングだけしか乗らない、という人も中には居るはず。だけど、長期間放置したバイクにいきなり乗って気持ちよく走れる訳が無い。きちんと的確に動作しないかもしれないし、ライディングの感覚だって忘れてしまっているだろう。エンジンオイルは何時換えたかも分からない。バッテリーは弱ってしまっていて、キャブレターは劣化したガソリンで詰まり気味。クラッチもスロットルも動作が渋くて、ドライブチェーンはダラダラで、タイヤの空気も抜けている。そのどれもがライディングの楽しさをスポイルする要因と成り得るし、自らトラブルを背負い込む様なものだ。少し気を配ればほとんどのトラブルは未然に防げるし、出来れば僅かな時間でも前もって試運転して、不調の傾向が無いか、また自らのライディングや感覚に問題が無いか確認するべきだ。
お盆休みにバイクで出掛ける人も多いと思うけど、休日を楽しく過ごしたいならいきなり走り出す前に一度基本的な点検整備をしておくべきだと思う。まぁ、死んだり酷い怪我をしたりしなければ、トラブルに見舞われるのも良い思い出になるかもしれないけどね。というか、傍観する側としてはトラブルに見舞われた方が面白いんだけどね。というか、お盆休みが沢山あって一杯お出掛けするヤツなんてみんなトホホれは良いんだ。わーん（泣）
