シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

理想はパッソル

コミックの「あぁ女神様」で、久しぶりにバイクネタをやっていた。理想のバイクを作る、という話。どんなモノが出てくるかと期待して読み進めると、案外普通というか、良くあるカスタムバイクの延長の様で想像を絶する様なモノではなかった。バイク好きな人にとっての「理想」って、意外に保守的なのかも。
理想とは少しニュアンスが異なるんだけれど、僕はコミックの回想する1シーンから、モーターバイク(電動バイク)が出てくるかと思った。タイヤが2つだけ描かれていて、それに跨って疾走するシーンはまるで風のようで、例えるなら漕がなくても良い自転車という印象を受けたんだけど。
既存のバイクユーザーは、得てしてバイクの電動化には否定的だ。バイクの魅力として、エンジンの存在が大きいからかもしれない。でも、エンジンかモーターかの論争はさて置き、僕はもしバイクの動力がモーターになったらどんな感じなんだろう?って興味深い。排気音は一切無く、ウィーン・・というギヤの唸る音のみで疾走していく様。本当に風の様な気がしないだろうか。制御機器は非常に複雑な物になるだろうけど、でも基本的には「モーターで駆動する」という単純なもので、先のタイヤに乗っかって疾走するシーンとダブるものがある気がしてならない。
折りしもお義母さんのスクーターが壊れて買い換える事になった。自転車屋さんで貰ってきたであろう原付バイクのカタログを眺めていると、とても気になるバイクが載っていた。ヤマハのパッソルだ。店頭で実車を見た事があるけれど、凄く良い。極めてシンプルで、デザインも秀逸だった。ただ、既存のスクーターと比べると、どうしてもスペックや機能で劣ってしまうし、その割に価格は割高になる。ヤマハとしてもコレを主力にするつもりではなくて、「環境に配慮している企業」と「技術力」を示す為の半分宣伝みたいなものなんだろうけど、でも僕はこのパッソルが気になって仕方が無い。だって、何だか微笑んで乗れそうだろう? エンジンが何ccとか、何馬力とか、何km出るとか、そんな事どうでも良いって思えそうで。
バイクの楽しさの本質って、可能な限りシンプルな方が感じやすい様に思える。ただ、残念ながら「足」としての選択でパッソルが選ばれる事は無かったんだけどね。