シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

白樺湖の悪夢

お盆と試験の代休を取り、子供を連れて信州へ出掛けました。白樺湖畔の、有名な某レジャー施設です。到着して、まずは駐車料金が1回1000円。まぁ、観光地なら仕方がありません。受付でプールの代金を支払います。大人2000円、子供1500円です。10秒程硬直しましたが、既に子供たちはプールを目前にして目を輝かせています。道中「プール!プール!」とわめいていた子供達に、今更「やっぱりやめようか。」などと言ったら人間不信になりかねません。家族で7千円というそこはかとない絶望感を伴いながら代金を支払い、プール入口のドアを開けると、そこには僕らの想像を遥かに超えた別世界が待ち受けていました。まず、靴置き場からして未体験ゾーン。今まで経験した事が無い様な異臭が漂います。通路には敷きっ放しと思われる素足では踏みたくない様な湿ったタオルが並べられ、その奥にコインロッカーが。当然使用後に硬貨は戻ってきませんが、もうここまできたら多少の事では動じません。湿っぽい狭い更衣室で着替えていざプールへ。階段を上りプールを見た時に、僕は言葉を失ったのです。も・・もしかして、薬草風呂ならぬ薬草プール!? そこには異様に濁った水をたたえたプールがありました。ここは本当に日本なのか!? 子供は嬉々としていますが、正直僕はこのまま入らずに帰りたい。しかし家族で7千円。帰るに帰れません。子供は「潜ってもいい?」と聞きますが、僕は「う ・ ・ ・ 」と言うだけで返事が出来ません。良いのか?本当に良いのか潜っても。何だかもの凄く危険な印象を受けます。子供の為にも、心を鬼にしてこのまま帰るべきではないのか? 僕が心の中で葛藤している間も、子供たちはバシャバシャと濁ったプールで遊んでいます。唯一の救いだったウォータースライダーもスタート地点に係員が居らず、子供たちが間隔を空けずに滑るものだから、出口付近で後ろから蹴りを入れられそうで小さな子供は(後ろのガキが)危なくて滑らせられません。あれだけ大々的にプール事故が報じられたのに、監視員はシャツとスラックス姿の救急時には絶対に助けてくれなさそうな人が1人居るだけ。色々な意味で身の危険を感じ、結局子供たちを少しだけ遊ばせて、「明日違う所で遊ぼうね。」と言いくるめてそそくさと出てきました。あれはボッタクリと言うよりも詐欺に近い。アレでよくまあ問題が起きないものです。今更ですが受付で文句を言うべきだったかもしれません。悔やまれる7千円(+駐車代千円)。楽しいはずの家族旅行がいきなり沈んだ雰囲気に ・ ・ ・
翌日は、諏訪湖畔の「すわっこランド」へ。屋内外プールに温泉、トレーニングルーム等の複合施設です。利用料金は大人600円、子供300円。靴置き場もロッカーも使用後には硬貨が返ってくるし、施設はまだ新しくてとても綺麗で衛生的で管理が行き届いている印象で、子供用プールや洞窟温泉?もあって子供も楽しめるし、ちゃんとした格好の監視員が沢山居るし、昨日のあの状況は一体何だったのでしょうか。悔やまれる7千円(+駐車代千円)。子供たちを安心して目一杯遊ばせて、温泉も入って、ごろごろ仮眠して、やっと家族旅行らしくなりました。
諏訪湖辺りには温泉も多いのでこの施設にこだわる必要も有りませんが、子供が同伴の場合は楽しめると思います。ネーミングはいまいちですが、すわっこランドはお勧め。