シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

ワクワクすること

ツーリングという言葉はとても曖昧だけど、「バイクに乗って出掛ける」という事が全てツーリングに当てはまるとしても、僕は最近ツーリングしていない。
ツーリングがどういう意味であれ、僕にとっては「バイクに乗る」という行為こそが真の目的なのだから、ルートや同行者、時間帯などもその行為を堪能できるかどうかを重視している。だからといってゲロを吐く程ハードなラインディングに固執する訳でもなく、場合によっては不慣れな初心者と走ることもいとわないし、ミーティングの様に走るというよりも集まる事が目的のイベントに参加する事だってある。でも誰でも良いという訳でもないし、何処でも良いという訳でもない。
それは僕が父親だからだ。小さな子供が居れば自分の都合ばかり優先できないし、子供は僕を好いてくれている。週末に2日休日があっても、子供の用事とか、面倒を見なければいけない場合は良くある事だし、僕が1人で出掛けようとすると「パパ行っちゃだめ!」とか「一緒に行く!」などと、子供がすがりついてくる。それらを振り切ってまで出掛けるには、人であれ行き先であれ相当な「何か」がなければいけない。僕はここ数年ツーリングには行っていない。それは僕がバイクに対して冷めてしまった訳でもなく、奥さんに嫌な顔をされるからじゃなく、ただ僕をそこまで駆り立てる場所も、人も、イベントも無かったからだ。
週末にツーリングに行く事になった。僕のバイクのお師匠さんとだ。当日は子供の行事があったから最初は断るつもりだったし、相手もそういう家庭事情をしっているから特に強く誘われもしなかったのだけれど、どうしても一緒に走りたくなった。
久しぶりに、本当に久しぶりにワクワクする「何か」に出会った気がする。