シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

虚勢

ツーリングに行って楽しかった。と、いうだけじゃなくて、色々考えさせられた。お師匠さんには全て見透かされてしまう。僕は虚勢を張っていたのかもしれない。
エンデューロレースで走れるからといって、必ずしも上手い訳じゃない。ある程度のコースコンディションなら、勢いで走れてしまう。そもそもバイクなんて(直線だけなら)スピードを出した方が安定する乗り物なんだし。冷や汗をかきながら、本当にド真剣にコントロールしているにも関わらずいとも簡単に何度もコケて、そりゃ元が乗り難いバイクなんだから仕方が無いとはいえ、僕は全然なっていない事を痛感した。
僕なりに考えた結果として、今のDRに乗る事にした。大きくて重たい車体はとても扱い辛い反面、それが足かせとなって自分の許容する範囲を飛び出してしまう事が無いから。それはそれで間違いではないと思うけれど、でも、いつまでもそれで良いのか?という疑問も絶えずつきまとっている。足かせは結局足かせにしかならず、上達の妨げになるんじゃないのか。そもそも「足かせ」と言いながら、本音は自分を納得させる為の虚勢じゃないのか。本当にバイクを楽しもうと思った時に、果たして僕はこのバイクで納得できるだろうか。
今僕が乗るべきものは、トライアルバイクかもしれない。車重180kg、50馬力のラリーレイドマシンと、90kg10馬力程度のトライアルマシンでは雲泥の差があるけれど、同じバイクには変わりない。僕はきっと10馬力のバイクすら扱いきれないライダーなんだ。