シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

機械

先日コテンパンな目に遭わされた僕のセニョリータ号(トライアルバイクFANTIC)だけど、その後調整や補修を施して何とか乗れるようにはなった。だけど、エンジンとクラッチに問題を抱えている。安易に考えていたけれど、実情はかなり厳しい。でも、どうにもならない程でもない。
バイク屋にひどい仕打ちをされて以来、バイク屋でバイクを買うのをやめた。普通のバイク屋で売っていないバイクに興味を持っている、というのもあるのだけれど。個人売買やオークションなら安価で手に入るというのもあるのだけれど、全て自分の責任において行えるという点がある。沢山のお金を払ってひどい仕打ちをされるくらいなら、自分でリスクを負った方がまだマシという訳だ。ただ、今まで「全く問題ないです。このまま乗れます。」という状態のバイクを譲ってもらって、そのまま乗れた試しがない。それは前オーナーと僕との意識のズレかもしれない。だけど、僕にとってバイクは「乗れれば良い」というものじゃない。気持ちよく乗る為には相応のメンテナンスが不可欠だということ。
FANTICはタダで譲ってもらったバイクだし、一目見た時点で相当手が掛かるという事は分かっていたから、今更特に驚きもしない。多分、最初のオーナーは本格的にトライアルを行っていた人で、競技にも使用していたのかもしれない。それくらい酷使された痕跡があり、それ相応の消耗もしていて当然で、それらを完全にメンテナンスするか、それとも買い換えるか、という選択の時に買い替えを選んだのだと思う。
FANTICが悪い訳じゃない。前オーナーが悪い訳でもない。ただバイクとは、バイクに限らず機械というものはそういう物だと思う。きちんと機能させるにはメンテナンスは欠かせない。ただ「安いから」とい理由で個人売買やオークションでバイクを買っても後悔するだけだと思う。もしくは、調子が悪い状態で「なんだ、このバイクはこんなモノなのか。」と、とんだ誤解をして終わるだけかもしれない。安く手に入れるからには、相応のリスクを負う覚悟が必要なんだ。でなければ、最初からバイク屋で買った方が良い。