シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

酷い

報われない想いを書き綴るブログに読み入る。フィクションなんかじゃなく、今現在この世の中に存在している何処かの誰かが(多分)実際に経験した心情を書いているのだからなかなか面白い。いや、面白いという表現は適切じゃなくて、なんて言うかつい読み入ってしまう。あぁ、切ないねー。うんうん、分かる。良く分かるよ。君の気持ちは。僕だって・・・って、あれれ? 僕はそんな経験したっけ?
世の中は、報われない想いを望んでいる。小説。ドラマ。映画。マンガからギャルゲーまで、「感動的な作品」と言われるモノは大抵とても大切な人が死んだり、どうしようもない状況になったり、そういうとてつもない障害が出てくる。「誰よりも強い想い」だけでは、いかんともしがたい障害が。だけど、実際にみんなが「報われないこと」を望んでいるはずもなく、ただフィクションの世界に自分をダブらせて疑似体験したいだけで、本当は誰もが幸せになりたいに決まってて、死別やとてつもない障害なんてまっぴら御免なはずなんだけど、ちょっぴり悲劇のヒロイン気分も味わってみたいにゃん♪なんていう人が映画の宣伝で「感動しました!」なんてハンカチで目頭押さえながら言ってる訳で、つまり極々平凡な日常の中の幸せを取り上げたとしても人々を感動させることが出来なくて、感動する為に死んだり大きな障害が生じるのを望んでいる訳で、人間ってほんと酷いわっ。
まぁ、僕もその酷いヤツの1人なんですけどね。