シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

共感

秒速5センチメートルの主人公は、何だか僕とオーバーラップする所が意外に多くて、まぁこの手の映画は誰もが経験した様な普遍的な事象を描写するから誰もが共感してしまうのだろうけど、それはここ一番という大事な場面でトホホに見舞われるという事だけじゃなくて、例えば貴樹という名前も良く似ているし、サッカー部に入っていた事もあるし、僕も子供の頃、親の都合で鹿児島に転校した経験が有る。そういえば僕の初恋も小学6年生の時だったっけ。僕の場合は想いが報われる事は無かったし、想いを寄せられる事も無かったし、だから好きな女の子と離れ離れになる様な経験も無くて気楽なものだったけど。
転校を繰り返した僕は、幸いいじめられたり、のけ者にされたりする事も無く割りと楽しい幼少時代を送ってきたのだけれど、それでも幼馴染とか、腐れ縁と呼ぶ様な友人は作ることが出来なかったし、一体何処を故郷と呼べば良いのか分からなくなってしまった。
多分、一番長く暮らしているこの岐阜が僕の故郷になるんだろう。だけど、岐阜では秒速5センチメートルは上映されないみたいです。