シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

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先日、バイクのお師匠さんが僕のFANTICに乗ってみたいと言うものだから、お師匠さんが僕のバイクに乗る間、ほんの僅かな時間だけど僕はお師匠さんのバイク(ホンダTLM220R)に乗ることになりました。
それが、乗ってみてビックリ。いつものFANTICから乗り換えたホンダのTLMは、何だか「普通のバイク」みたいです。いや、トライアルバイクといえど普通のバイクなのですが、トライアルってもっと俊敏で尖がった印象を持っていたので、少々重さを感じる車体と、すこぶるマイルドなエンジンフィールに拍子抜けしてしまいました。これなら通勤どころか普通にツーリングに行けそうなくらい。トライアルマシンですらあくまで「万人に扱いやすく」というホンダのポリシーを貫こうとするあたり、非常に尖った性格を打ち出す海外メーカーに負けず劣らず有る意味潔さを感じてしまいました。
ただ、それが良いのか悪いのか。例えば、とりあえずTLMで初歩的な練習を積んできたとして、有る程度慣れたから次に高性能なマシンに乗り換えようかという時に、これでは手に負えなくなる様な気がします。あまりに違い過ぎるのではないかと。それも慣れの範疇かもしれません。でも、多分僕なら最初の一発でもんどり打ってしまうでしょう。とは言うものの、扱いやすいフィールと高い信頼性と操作性は、ビギナーには優しいでしょうし、本格的なトライアルはともかくトレッキングやツーリングトライアルには良いと思います。
FANTICはせいぜい片道10kmの通勤がいいところ。ツーリングなんて行けたものじゃないし、そもそもガソリンタンクが小さ過ぎて長距離を走るのは物理的に不可能です。だけど、それでも凄く楽しいのです。ダイレクトに反応するエンジンと車体。誰もが理解できるような明確な楽しさでは有りませんが、それは例えようの無い楽しさ。
バイクに乗る事ってとっても楽しいんだ。純粋にそう思わせてくれる楽しさです。