シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 原作

先日、ogwさんのブログ(mixiですが)に「ぼくらの」が紹介されていて、ぼくらのって何だ? 何でそんな途切れた様なタイトルなんだ? などと疑問が沸いて、紹介されていたリンク先をクリックして、見事に引き込まれました。
僕は深夜アニメを見る余裕は無いのと、原作(コミック)の方がより細かく深い所まで描写がされてる様だったのでコミックを買って読む事にしたのですが、買うべきか買わないべきか結構悩みどころ。文庫の小説なら5、600円、どんなに分厚くても千円まではいかないけれど、コミックだと1巻5、600円。それが6巻(既刊分でまだ続く)も有るので3500円位は掛る訳で、3500円出してまで読むべきものなのか、書店のコミックコーナーで随分と悩みました。
内容はogwさんの言う通り重い内容です。人が、それも中学生がバタバタ死にます。正直これがアニメ化されて良いのかどうか判断しかねるのですが、ただ、「重い」というのは人が死ぬからではなくて、登場人物(中学生)を取り巻く状況や、抱え込んでいる問題が今正にこの現実で問題視されている様な余りにリアルな事象(例えばイジメであったり、暴行であったり、家庭環境、果ては地球環境まで)だからで、それを思うと全長500mのロボット(?)に乗って地球を救うとか、操縦すると死んじゃうとか、そんな突飛も無い設定や、その理屈や原理もさして重要とは思えません。原作の中でロボットの戦闘シーンはそれ程長くも細かくもなく、戦闘シーンそのものすらカットされているケースもあります。それは、理不尽な状況や抱え込んだ問題から目を逸らしたり、うやむやにしたり、先延ばししたり、誰かのせいにしたりせずに、問題と向き合って今何をするべきなのか考える為のきっかけでしかないのでしょう。そして、戦闘シーン(コックピット内での思考や葛藤)はその結果だと思うのです。それならば、やはりアニメ化して広く視聴してもらうべきなのかもしれません。アニメ版はもっと軽いみたいですが。
結果的には3500円出しても読むだけの価値は有ったと思うし、ロボットの戦闘が重要でないのなら必ずしもアニメーションでなければならない理由も無いので原作の方を読むべきだとも思うのですが、コミックを読んでまで人生とか、人の生き方やあり方を考えさせられるのもどうなのかなぁ。そう言いながら、この続きどうなるんだろう?