シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

育児

日曜日に、娘の通う小学校の参観に行ってきました。参観後に子育てに関する講演会が有りました。僕は以前も書いているように、子育てに関してはかなり積極的に関わってきているつもりです。2人の娘は6才と9才になりますが、一緒にお風呂に入るし、同じ部屋で一緒に寝るし、僕1人だけで面倒を見たり出掛けたりする事もあります。ただ、最近は少し手が掛からなくなってきたこともあって、少々ないがしろにしてしまいがちな事も有るし、僕がそう思っているだけの独りよがりなのかもしれないし、奥さんの勧めもあって講演を聴いてみることにしました。講師はダッド・ガレージの山本秀行氏。割と近い年代であること、働く父親の目線である事、様々な人の経験談など、共感出来るなかなか良い話が聞けました。そんな中、子育てとは直接関係無いのですが、とても素敵な話があったので紹介しておきます。
以前、「人生ゲームM&A 親子大会」というイベントを六本木ヒルズライブドア会議室で開催したそうです。小学3年生から中学1年生までの子供とその親がペアになって、人生ゲームM&A(企業合併・買収)で対戦しようというものらしいのですが、それに滋賀県から中学生の女の子とそのお父さんが参加したそうです。中学生の女の子は人生ゲームが大好きでお父さんともよく遊んでいたそうなのですが、東京で人生ゲームの大会が有るのを知り、お父さんに連れて行ってくれるようにお願いしたそうです。念願叶って参加する事が出来たのですが、そこに来ていた取材陣から、「父さんは勝ち組だと思いますか?負け組だと思いますか?」という質問をされたそうです。なんとも不躾な質問ですよね。だけどその女の子は「お父さんが勝ち組か負け組みかは私には分かりませんし、関係有りません。私のお父さんは、一緒に人生ゲームで遊んでくれて、人生ゲームの為に東京まで一緒に連れて行ってくれる良いお父さんです。」という様な事を答えたそうです。講師の方も原稿を読んでいた訳でもないし、僕も1度聞いただけなので女の子のコメントは正確ではないと思いますが、大体その様なニュアンスという事で、要は世間で言う勝ち組とか負け組とか関係無いじゃん。お父さんは素敵なお父さんなんだから。って事なのでしょう。当たり前といえば当たり前なんですが、それを中学1年の女の子が台本無しのぶっつけ本番のアドリブで言えるのは凄い事だと思います。きっとそういう素敵な環境で育てられてきたからなのでしょう。不躾な質問をする大人よりも余程大人じゃないかと思います。
子供に立派な大人になって欲しいとは思いませんが、そんな風に自分の価値観をしっかりと持った人になってくれたら良いなぁと漠然と思いました。その為に自分がどの様な父親であるべきか?と考えた時に、凄く単純で当たり前な事に気が付きました。それは、「自分が子供の時に嫌だった事はやらなくて、嬉しかった事をやる」ということ。みんな昔は必ず子供だったのだから、こんな父親は嫌だとか、こんな事をしてくれて嬉しかったとか、胸に手を当ててみればそういう経験や思い出が必ずあるはずです。子供にとって嫌な事、嬉しい事は、何も難しい事じゃない。既に分かっていたんです。あとはそれになぞらえて子供の立場で考えてみれば、おのずとやるべき事が分かってくるんじゃないかと思うのです。理想の父親像なんて、メディアに踊らされる必要なんて無かったんだ。ほんの少し、自分の子供の頃を思い出すだけで良かったんだ。
まぁ、メディアを鵜呑みにするのは良くありませんが、ダッド・ガレージの子育て本は、海洋堂の社長の対談などあって面白そうですけどね。