シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 逃避

現実から逃避するのが目的なら、単純で、おめでたくて、楽しくて、ハッピーエンドな話の方が都合が良いんじゃないのかな。そうすると、ハリウッド映画なんてのは娯楽映画としては最高なのかもしれません。そんなバカなとか、有り得ないとか、都合が良過ぎるとか、そんな事百も承知で、だって逃避したいんだからそれで良いじゃないかって。そう思うと、タッチペンでおっぱい突付くのは、現実逃避で気分転換するにはとても都合の良い手段なのかもしれません。
難しい話とか、現実的な話とか、気分が塞ぎ込んでしまう様な絶望的な話は、とても健全で天邪鬼な人が楽しむべきです。不健全な人や、悩みや迷いを抱えている人がそれらを楽しもうとすると、現実で余計に滅入ってしまいます。それでも、そんなはずじゃない。って矛盾や都合の良さを拒絶しようとしてしまうのはどうしてなんだろう。例え心が重くなったとしても、それだけ訴えかける何かが有るからでしょうか。タッチペンでおっぱい突付いてた方が気楽だっていうのに。
スカイ・クロラシリーズが、あまりに気が滅入るストーリーだと言う訳ではありません。ただ、僕が小説や映画に求めているものが現実からの逃避の手段だとするなら、あまりに現実的なものを求めすぎている様な気がして矛盾している様に思えたからです。
スカイ・クロラを読んでいて、レシプロのプロペラ戦闘機は単気筒エンジンのバイクで、ジェットエンジンの戦闘機は最新のリッターバイクの様な気がしました。そういえば、以前何かに「バンクして曲がる乗り物は、飛行機かバイクくらいしかない」って書いてあったっけ。久しぶりに、SRXでストイックに走りたい気分です。