シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

残念

愛用していた「日記才人」というサイトが閉鎖になりました。ブログが一般化するもっと前からテキスト系のポータルサイトとして利用されてきたサイトです。登録するのに制約が無い事と、割と優良なテキストサイトが多かった様な印象があって僕は好きだったのですが、ブログが普及し、それに伴い利便性も向上し、当初の役割を果たさなくなったというのが閉鎖の理由だそうです。
ブログを登録するサイトは多数有るのですが、やはり制約が多いです。リンクを張らなければならなかったり、特定のブログしか登録出来なかったり、また、トップページがゴチャゴチャとして見難かったり、どれも「これは!」と思える様なモノが有りません。そして、例のごとくアクセスランキングや評価のランキングの上位に入るサイトを読んでみても、お気に入りに登録して繰り返し訪れて読みたくなる様なサイトは見かけません。いや、一日数アクセスしかないブログを書いてる僕が言えた事じゃないのですが、1テキスト好きとしては、何で上位に僕が衝撃を受けるようなテキストを書くサイトが入っていないのか不思議でならないのです。僕の趣味ってそんなに偏屈だとは思えないのですが・・
そうは言っても、プロの作家が職業として書き、店頭で売っている小説でさえ「?」と思う様なモノがあるのですから、1個人の素人が頻繁に優良なテキストを書く事はとても難しいのでしょうね。逆に、素人が何の制約も受けずに脈絡の無い事を書けるから良いとも言えるのですけど。
昔読んだファンタジー小説で、凄く幻滅した事を今でも良く覚えています。それはゲームやアニメーションにもなったので割りと有名な和製ファンタジーだったと思います。僕はそれを小説で読みました。それなりに面白い話だったとは思うのですが、進むにしたがって違和感が拭い切れなくなってきました。登場人物が増えてくるとそれぞれの個性を書き分けるのが難しくなるからです。登場人物のセリフや行動が、どれも「あぁ、これは作者の頭の中から出てきたモノなんだなぁ」と分かってしまうのです。そんな状況で物語の世界に感情移入する事なんて到底無理です。
それを考えると、会話も行動も何1つ違和感を感じさせずにスラスラと読み勧められる小説っていうのは、実はとても凄いものなのかもしれません。まぁ、人それぞれ行動も会話の仕方も違うのですから、僕が違和感を感じるものでも素直に受け入れられる人も居るでしょうし、その逆もまたしかりなのですが。
やっぱり僕は活字が好きなんだと思います。小説も良いのだけれど、せっかくこれだけブログが世の中に浸透したのだから、きっと世の中にはタダで読める素晴らしいテキストが沢山存在するはずです。日記才人は、それを探し出す為のとても有効な手段の1つだっただけに、サイトの閉鎖が残念です。