シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 隔絶

以前は足しげく本屋さんに通ってバイク雑誌は片っ端から読んでいたんだけど、最近は本屋に行ってもそこまでバイク雑誌に力を入れる事が無くなりました。新型バイクのインプレッションとか、何処そこのツーリングとか、新しいグッズとか、僕はバイクが好きだけど、僕の興味の有る物事を扱う雑誌が無いからです。新型車比較。百数十馬力だけど超乗りやすい、とか言われてもね。
それらは元々が海外向けです。海外の環境がどうなのかは知りませんが、日本国内で合法的に迷惑を掛けずにそれらを楽しむ事はほとんど不可能に近いです。僕が所有しているヤマハのSRX−6(単気筒600ccエンジンで42馬力)ですらかなりの条件が揃わないと気持ち良く走れなくて車検切れのまま保管状態で、色々考えるとストレスばかりが溜まってしまうから僕はそれらの新しいバイクには全く興味が湧きません。別に乗りたい人は乗ればいいと思うんだけど、でも、世の中のライダーってみんなそんなバケモノじみた最新鋭のバイクに興味を持っている人ばかりなんでしょうか。スクーターが流行ったり、ミニモト(50〜150cc程度の子供用オフロードバイク)が流行ったり、ビンテージモトクロスが流行ったりするのを見ると、何だか違うんじゃないかと思えるのです。実は欲しいバイクが無いだけで、本当はもっと違うものを欲しているんじゃないかって。
僕の趣味はかなりマニアックな方向へ傾倒してしまったので当てにも基準にもなりませんが、僕が本当に自分で買ってまで欲しいバイクは、以前書いたスコルパのトライアルバイク、それにホンダのオフロードXR400R、後はカブ。
スコルパは、当然トライアルを楽しむ為。今のところビギナー向けでコストパフォーマンスが高い物を考えるとスコルパ以外には無い状態だから。
XRはエンデューロレース用に欲しいバイク。最新のエンデューロマシンも良いですが、非常に高価なのと、XRは信頼性がとても高くシンプルな造りであること、それにあのRFVCエンジンのフィールが素晴らしい事。余りにハードなコンディションには向きませんが、エンデュランスには最適だし、レースはもちろん、ツーリングから通勤、ちょっとした足までオールマイティにこなせる非常にお得なバイクでもあります。正直CRMを売り払ってXRにしたい。
カブは、先日読んでいた雑誌に中古のスーパーカブで旅をするという企画があって、それを読んでいるうちにカブって有る意味究極のバイクじゃないかと思えたからです。移動手段としてのコストパフォーマンスは抜きん出ていると言えます。ただ、自分で乗るなら80か90ccの方が良いでしょう。今の日本の道路事情は原付には非常に厳しく、とても30km/hでは走っていられません。経験上原付は40km/h辺りが一番快適だと思うし、別にその速度が苦になるわけでもありませんが、周りのドライバーには原付の速度を容認するだけの余裕が有りませんし、原付専用の道路もありません。なので黄色ナンバーのカブ。それさえあれば本当に何処へでも行けそうです。これもまた究極の1つかもしれません。
僕はバイクは好きですが、知れば知るほど、乗れば乗るほど、興味の対象は書店に並ぶバイク雑誌とはかけ離れたものになっていきます。