シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 体力

バイクはとても面白くて楽しいモノなのですが、例えば「オレは一生乗り続ける」とか、「バイクが恋人」とか、そこまで執心するものでも無いと思うのです。それは僕のバイクに対しての情熱が足りないからだと思われるかもしれませんが、別に誰にどう思われようが一向に構いませんが、ただ、1つの物事に囚われるあまり、他の物事が見えなくなったり、何も出来なくなったりするのは勿体無い気がするからです。お金は掛るし、ヘタをすれば死にかねない趣味だし、出来る事なら止めた方が良いんじゃないかとも思えるし、条件が悪い時(雨が降っている、暑い、寒い、混雑している等)に無理して乗るものでもないと思うのです。
かといってバイクを止めるつもりも無いのですが、他の事にも興味は有って、例えば自転車であるとか、登山であるとか、よりストイックと言うかプリミティブというか、もっと自分自身が試される様な、そういうものに興味があります。そんな訳で、手始めにもう少し涼しくなったら子供と一緒にトレッキングでもしてもようか、などと思っているのですが。
先日買ったコミック「岳」を、珍しく何度も何度も読み返しては涙しているのですが、感心するのは主人公の三歩が毎度毎度遭難者を背負っていること。怪我や疲労で動けないんだから背負うのは当たり前なんですが、でも、実際に大人を背負った経験がある人はどれくらい居るでしょうか。足をくじいちゃった女性を男性がおんぶするシーンなどはマンガや映画や小説などではありがちですが、そんなに頻繁にくじいてんじゃないよ。というのは置いといて、いくら女性とはいえ、大人1人を背負って歩くのはかなりこたえるはずで、冬ならまだしも夏場だと「ゼェー・・ハァー・・え?・・全然・・重く・・ないよ。あはは・・ヒィー・・ヒィー」などと言いながら汗だくになってしまって、実際にはちっとも良いシーンになんてなりません。僕は時々次女を抱っこしたりおんぶしたりしますが、たかが20kg強の子供ですら長時間背負い続けるのは辛いです。長女だと30kg弱になり、抱っこしたりおんぶしたりするのはかなり気合が必要で、やんわりと出来る限り断ります。それが大人です。世の中、体重はヒミツ♪などと言っている女性が大半ですが、まぁビリーさんのキャンプが流行った所で50kgを下回る事は期待しない方が無難でしょう。平均よりも軽い僕ですら65kg程度はあるのですから、男性ならば70kg前後は覚悟しなければならず、少々メタボリックな人だと80kgに達してしまうかもしれません。子供2、3人分に匹敵する訳ですから、大人を背負う事がいかに大変か想像に難くありません。背負うだけでなく、足場の悪い登山道を上ったり下りたり、時には絶壁を登ったりする訳ですが、僕なら2、3歩ければ良い方で、ヘタしたら潰されて一緒に遭難するのがオチです。
本格登山をする人はかなりの重量の装備を背負って登るのですから相応の体力が有るのは当然かもしれませんが、たかがトレッキングとはいえ、万一の時はせめて自分の子供くらいは背負って歩ける程度の体力とスタミナは欲しいところです。