シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 競売

トライアルバイクで山に行って気が付いたのは倒木の多さだけではなく、暑さと蜘蛛の巣の多さで、もっと寒くなってからじゃないと乗ってられない(押してられない)という事と、もう1つ、僕のトライアルバイク(FANTIC)はトレッキングやトライアル遊びには向かないという事。
今更そんな事を改めて言わなくても、元々競技用のバイクなのですからトライアル競技以外の事など何1つ考えて作られてはいないので、それ以外の使い方をすれば不便なのは当たり前です。でも、まぁそこは努力と忍耐で何とかカバーしようではありませんか。と、思っていたのですが、お師匠さんと共に走ってみて、あぁやっぱり努力と忍耐ではいかんともし難いものだと思いました。
元々が競技用車両ですから、トライアル走行をした場合の性能は高いと思います(実際に高いレベルで走れないので分かりませんが)。それじゃあ何が不満なのかというと、航続距離、それと保安部品の動作と、部品の供給。
競技用のマシンなので、競技の間だけ燃料がもてば良い、それ以上は邪魔、という考え方なので、ガソリンが3リットル程度しか入りません。どう頑張っても50km、余裕を見てギリギリ40km走れるか走れないか程度です。山までの移動距離や、バイクをひっくり返してガソリンをこぼしてしまう事などを考えると、とても安心して走れる容量ではありません。それに保安部品の動作がしっかりしていないという点。元々何も付いていないレーシングマシンに取って付けた様なウインカーやブレーキランプが付いているので、スイッチの操作はかなりやり難いし、アイドリング状態ではウインカーが付きません。右折待ちなどはかなり気を使います。そしてもう1つ、部品が入手し難いという事。とりあえず走るのに問題ない程度までは修理してきましたが、これを使ってこれから練習しようとした時に、絶対に何度かはひっくり返すはずです。ロードバイクじゃないのですから、とんでもない所を走ったり、ウイリーの練習をしたりすれば、ひっくり返らない訳がありません。その時にバイクを壊してしまわないとも限りません。先日のツーリングも、結構冷や汗をかく場面が有りました。気兼ねなくひっくり返せないというのは、トライアルの練習には都合が良いとは言えません。
結局、僕が望むものは、各パーツのグレードとか、高いトライアル性能とか、ブランドとか格好良さとか、そういうものじゃなく、ある程度の距離が走れて、市街地でも問題なく走れて、ひっくり返して壊しちゃってもすぐに直せる、という事なのだと思います。そして、それらの条件を満たすのは国産車が最も適している、という結論になりました。
FANTICが悪い訳じゃ有りません。ただ、トライアルバイクというものは元々許容範囲がとても狭く、そして僕の使い方には適さないというだけです。そんな訳で、頑張って直してきたのに残念ですが、FANTICを売って国産トライアルを買うつもりです。
http://page18.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w13126876