シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 そばかすのフィギュア/トリツカレ男 他










食欲の秋、スポーツの秋、音楽の秋、読書の秋、鬱の秋、ということで、最近めっきりと鬱屈してますが、ボチボチと読書もしてます。最近読んだ本。

そばかすのフィギュア (ハヤカワ文庫 JA ス 1-4)

そばかすのフィギュア (ハヤカワ文庫 JA ス 1-4)

★★★★★
作者も作品も良く知らずに買いました。かなり昔の作品らしいのですが、女の子のフィギュアとか、今の時代に正に即してます。カバーイラストが可愛らしくて、オッサンがレジに持っていくのは躊躇われるのですが、動くフィギュアと恋愛話という設定は面白そう。
実際面白かったです。短編集ですが、どれも面白い。SFというベースにファンタジーやサスペンス、恋愛モノが盛り込まれ、とても面白かったです。鶴田謙二の作品に通じるモノを感じるなぁ。作者の他の作品を読んでみたくなりました。
個人的には表題作と「月かげの古謡」が特に良かったかな。SF、ファンタジーが好きならかなりお勧め。
トリツカレ男 (新潮文庫)

トリツカレ男 (新潮文庫)

★★★★★
面白かった!
小説と言うよりは童話に近いでしょうか。
でも良いお話です。
何気にねずみ君って良いヤツだし。
ジュゼッペの様に何事にも躊躇う事無く没頭出来たらいいなぁ。
かなりお勧め。短くてすぐ読めるので子供にもお勧め。

以下は並評価
太陽の塔 (新潮文庫)

太陽の塔 (新潮文庫)

★★★☆☆
思い込みと妄想と自意識過剰、根拠の無い自信、読んでいて痛々しくなるのはかつての自分がそうだったから。 賞を取ったりしているという事は、共感したり理解したりする人が相当数居るって事なんでしょうね。
若さってそういう事?
ショートソング (集英社文庫)

ショートソング (集英社文庫)

★★★☆☆
短歌の面白さや、その手の文芸の閉鎖的、保守的な世界をうかがい知るには良いですが、どうも印象薄。ハーフでチェリーなのも単にインパクトを狙っているだけで、そうである必要性が感じられません。単なる読み物としては面白いかもしれませんが、訴えかけてくるものが感じられなくて印象薄。
四十回のまばたき (幻冬舎文庫)

四十回のまばたき (幻冬舎文庫)

★★★☆☆
内容的には悪くないけど、これも印象薄。


以前は充分内容を吟味してから本を買っていたのですが、書店の前面に出している文庫でも、店によって結構品揃えが違うものだから、次回本屋に行った時に買おうと思っていても次回買えるとは限らない事を悟りました。で、気になる本は買うようにしていると、今度は読むペースが追いつかなくてストックされる本が増えつつあります。