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目指すのはジャンガリアンな生き様

 パレード/さよならの代わりに/雨恋/君に舞い降りる白

ボチボチと読んでます。読書の秋だからという訳ではありませんが、読書は良いです。ちょっとした時間の隙間を埋めるのに、これほど便利なモノはありません。風呂が空くのを待っている間とか、食事の後の僅かな時間とか、仕事の昼休みとか。ギターと読書、どちらで時間を使うかが悩むところ。
最近は未読の小説が手元に無いと落ち着かなくなってきました。活字中毒進行中です。以下最近読んだ本。

パレード (新潮文庫)

パレード (新潮文庫)

★★☆☆☆
センセイの鞄 (文春文庫)

センセイの鞄 (文春文庫)

センセイの鞄のサイドストーリーというか、その一片のような話。
可も無く不可も無くといった感じですが、もともとセンセイの鞄自体何気ない穏やかな日々の日常(というか飲んだくれ具合?)が書かれているので、ビックリするような展開やドキドキハラハラ感とは無縁なのですが、まぁなんというかセンセイのウチでそうめん食った、という話です。ツキコさんの子供の頃の話も書かれてますが、正直有っても無くてもどっちでも良い様に思います。
センセイの鞄はあの穏やかな日常が良かったので、そういうものを期待してしまいます。もちろんパレードもそれを踏襲しているのですが、いかんせん薄過ぎ。センセイの鞄が厚かっただけに、サイドストーリーとはいえパレード4、5冊分くらいの内容が欲しかったと思うのは欲張りでしょうか。まぁ、また次が出るかもしれないけど。

さよならの代わりに (幻冬舎文庫)

さよならの代わりに (幻冬舎文庫)

★★★★★
面白かった。 劇団の話が白々しかったのと、実際に殺人事件が起きるまでの前半がタルかったので正直ちょっと放っておいたのだけれど、後半の急展開は思わず引き込まれました。 本当に未来から来たのか? どうして親しげなのか? なのにどうして詳細を打ち明けないままなのか? 死んじゃったのか? 数々の謎が結末で明かされます。
ああいう結末もアリかな。

雨恋 (新潮文庫)

雨恋 (新潮文庫)

★★★★★
ミステリー&恋愛小説でしょうか。
 幽霊相手の恋愛モノという設定は特別珍しくもないですが、読みやすいし、殺人事件や幽霊の話でも割と明るくてどんよりとしないし、ミステリーの謎解きも気になって読み進めやすいです。 ただ、先に読んだ同様のミステリー&恋愛モノ「さよならの代わりに」のラストがあまりにインパクトが有ったので、こちらのラストシーンは意外にあっけない感じがしたのと、恋愛モノとして盛り上がるのは後半のラスト近くからで、ほとんどが謎解きで進行して行く所が少々物足りなかったです。せっかくなのでもう少し恋愛感情も絡めて進展してくれればもっと面白かったと思うのですが、足だけの女性に恋しろっていうのも無理な話か。いや、でもメールでも恋出来るんだから姿が見えなくてもねぇ。
まぁ最初から結末は想像出来るのですが、絶対に報われる事がない想いというのも切ないですね。ラストは泣けはしませんでしたが、そういうのも良いかなとは思いました。あと、殺人事件の結末も良かったかな。 前半のタルさがイマイチの「さよならの代わりに」に対し、全編通してタルくはないけどイマイチ盛り上がりに欠ける「雨恋」といったところ。ちょっと物足りない部分もあるけど、ギリギリおまけで☆5つです

君に舞い降りる白 (集英社文庫)

君に舞い降りる白 (集英社文庫)

★★★★☆
青春恋愛小説。 

手痛い失恋の末2度と恋をしないと決めた青年の前に現れる素性の知れない少女。 一体どんな過去があるのか気になって読み進めましたが、上手いまとめ方でした。 ただ、上手過ぎるかも。 青春恋愛小説を読みたいという人、セカチューや今会いにゆきます、などで感動出来る人にはお勧めですが、ベタさが鼻に付く人には不評かも。 全体的に上手過ぎだからなんだけど、逆に言えばそれだけ安心して読めます。

僕は志帆のサバサバした性格の方が良かったかな。
内容とはあまりオーバーラップしませんがカバーイラストが良かった。表紙のイラストって、買う買わないを決める結構重要な要素なのかも。