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目指すのはジャンガリアンな生き様

 いつかパラソルの下で/ブルータワー

いつかパラソルの下で (角川文庫 も 16-5)

いつかパラソルの下で (角川文庫 も 16-5)

★★★★☆
あらすじ
柏原野々は天然石を売る店で働く25歳の独身女性。厳格な父の教育に嫌気がさし、成人を機に家を飛び出していた。その父も亡くなり、四十九日の法要を迎えようとしていたころ、生前の父と関係があったという女性から連絡が入る。世間一般にはありふれたエピソードかもしれないが、柏原家にとっては驚天動地の一大事。真偽を探るため、野々は父の足跡を辿るのだが・・・(本書裏表紙より)
レビュー
異常なまでに厳格な父がハジけちゃった理由、そして頑なに語らなかった幼少時代を探す事によって、中途半端な自分自身もまた成長する、といった感じでしょうか。内容的には突飛も無い展開とか意表をつく展開はしないのですが、この人の作品は読んでいて凄く馴染むというか、ストーリーの展開や人物の行動、思考がとても自然で違和感を感じさせない所が凄いし、また面白い。そして、明かされる父の過去もまた自然というか。ただ、強烈なインパクトが無かっただけに★4つということで。

ブルータワー (徳間文庫)

ブルータワー (徳間文庫)

★★☆☆☆
あらすじ
悪性の脳腫瘍で、死を宣告された男が200年後の世界に意識だけスリップした。地表は殺人ウイルスが蔓延し、人々は高さ2キロメートルの塔に閉じこめられ、完璧な階層社会を形成している未来へ。(本書裏表紙より)
レビュー
あらすじを見て興味深かったので読んでみたのですが、設定はとても面白いんだけど読んでもあんまり面白くない。読み始めたときから結末が見えるとか、展開が少々臭いとか、なんというかハリウッドの娯楽映画を見ている様で、すごくリアルだけど内容は「?」といった感じ。分厚くて高かっただけに辛い。