シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 ナンカイ クリート


先日買った自転車用の靴。

シマノのサイクルシューズSH−MT44G。SPD用のシューズ。SPDっていうのは靴とペダルを連結する部分の金具の種類で、主にロードバイクで使われるSPD−SLと、マウンテンバイク等に使われるSPDっていう2種類が有るらしい。僕の自転車はMTBでSPDペダルが付いているから、SPD用の靴を買った。


で、ビンディングペダル付いてるし、靴も買ったし、じゃあ乗りましょうっていう訳にはいかないんだよね。それに加えてクリートと呼ばれる連結金具が必要だから。普通はペダルに付属するらしいけど、僕は兄から譲ってもらったのでペダルは有るけどクリートが無い。まぁでもクリートだけでも売ってるし、高い物じゃないし、って買ってきた。
で、ビギナーにはややこしいんだけど、SPDのクリートにも2種類有って、ペダルから外しやすいSM−SH56という物と、外れにくいSM−SH51っていう物が有るらしい。近所のショップには外しにくいクリートしか無かったんだけど、どちらにせよ山道走っている時に外れても困るのでSM−SH51を買った。


靴底についてるフタみたいな物を外す。


クリートを取り付ける。SPDシューズの良い所は、クリートが靴底に収まっているという点。靴底に出っ張っていないから、普通の靴の様に歩ける。クリートの取り付け位置はかなり調整範囲が広いんだけど、とりあえず付けてみて、ペダルに固定してみる・・・んだけど、固定出来ない。ペダルとクリートがどう考えてもハマる寸法じゃない。何か明らかにおかしい。


どうして固定出来ないのか調べたら、ペダルのメーカーが違うからだ。クランク(ペダルが付いてる棒)にはSHIMANOって書いてあったから、てっきりペダルもシマノだと思い込んでた。あと、兄が「靴はどれでも付けられるから」って言ってたから深く考えてなかった。
つまり、
ビンディングペダルには、SPD−SLというロード用と、SPDというMTB用が有って、靴もペダルも互いに互換性が無い(全く違う物)。
SPDのクリートの取り付け寸法(靴底のネジ穴ピッチ)は統一されているけど、メーカー間でクリートの互換性は無い。

僕の自転車には、timeというメーカーのペダルが付いてた。


timeのペダルにシマノクリートは使えない。近所のショップにtimeのクリートが売って無かったから、兄に使ってないクリートを送ってもらった。本当はネットで手軽に買えるんだけど、ちゃちな部品のくせに結構良い値段してたからセコく送ってもらった。
磨耗して分かりにくいけどtimeのクリートには向きが有るらしく、かかと側の引っ掛ける部分が斜めにカットされている。この斜めカットを外側にするか内側にするかで外れやすさが変わるらしい。意外に機能的だけど、とりあえず標準の向き(カットを内側)で。

磨耗が心配だったけど、ちゃんと固定出来た。ビンディングペダルって外し損なって転倒しそうになったりとかいう話を聞くけど、ちょいと試乗した感じではハメる時に上手くハメられない。ペダルが小さくて、くるくる回ってどっか行ってしまうんだ。まぁこれは慣れの問題かなぁ。


ちなみに、シマノクリートは開封してパッケージも捨ててしまったので返品も出来ず、それならとtimeのクリートの寸法に削ってやった。要は引っ掛かりゃ良いんだろと。寸法測ってフライス盤で切削しようと思ったんだけど意外に硬くて切削が困難だったのでサンダーで削ってみた。靴に付けてペダルに固定してみると、意外にすんなりと固定出来たものの外れない。固定は出来るけど外れない靴って恐怖だよなぁ。もう少し削り足りないんだろうけど、結構ビミョウな寸法なのね。

timeのクリートって表面も粗くて寸法精度もそれ程高くなさそうだし、しかも材質が柔らかいみたいで歩いているうちに磨耗する。対してシマノクリートは精度良く作られているし、1つカラーを追加する事で取付け位置の調整範囲を広げているし、材質も硬い。
柔らかい材質を使うというのはペダル側にダメージを与えにくいというのも有るので(消耗品側を磨耗させて本体を守る)必ずしも悪い事では無いとは思うんだけど、クリートだけを見るとシマノの方がクオリティ高そう。安いし。

そんな事より、これでようやくビンディングペダルが使えるようになった。めっきり暖かくなってきたし、サイクリングには良い季節です。