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目指すのはジャンガリアンな生き様

 山の好み


会社の山登りする友人(男)が「何処かお勧めの山無い?」って聞くから、「雨乞岳良いよ」って言った。それでその友人が先日雨乞岳に出掛けたんだけど、「もう2度と行かん」って言われた。
友人はそれほどハードな山行する訳じゃなくて、どちらかと言えば人気の山のメジャーな登山道をトレッキング感覚で歩くのが好みみたいだけど、御在所程度は普通に登るし、そこそこ経験も積んでるはずだから、じゃあ雨乞岳良いんじゃないかなって思った。

雨乞岳

雨乞岳は鈴鹿山系の中でも人気の有る山で、山頂は笹薮で視界が良い。それに、登山口からの高低差が少なくて、距離が長い割には疲労が少ない。沢沿いに歩くルートも開けて散歩道みたいな雰囲気の場所も有って、個人的には悪くない山だと思ったし、お勧め出来ると思った。

でも友人は好みじゃなかったらしい。まず、登山道入ってすぐから迷った。杉林の中を歩くルートは少々不明瞭で行き先を見失ったらしい。それから、急斜面をトラバースする細い径が嫌だったらしい。「あんな所、滑落するやろ!」って言われた。雨乞岳はとりわけ遭難が多いけど、一番一般的なルートを歩く限りそこまで不明瞭で迷う様なルートではなかった様に思うし、少々危なっかしい個所も有ったものの、「これはヤバい。」って身の危険を感じる程のルートでも無かった様に思う。要は一般的な登山道の範疇。

でも、友人の好みではなかったんだな。それは彼が悪い訳ではないし、僕の方が偉い訳でもないし僕の趣味を押し付けた訳でもなくて、一応その人の好みを考えながら答えたんだけど、ヘタに「お勧め」なんて言わない方が良いよな。これからはハッキリクッキリした登山道で、登山者がわんさか居る山をお勧めする様にしよ。