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目指すのはジャンガリアンな生き様

 釈迦ヶ岳〜三池岳縦走 ハト峰周回+段木 願い事は一週間遅れでやってくる



コースタイムや状況、使用道具類等の情報は、今後の私的なデータベースとする物で一般的には信頼性に欠ける物です。参考にされる場合は充分注意して下さい。


2014年6月1日(日)快晴
鈴鹿山系 釈迦ヶ岳に中尾根ルートで登る
三池岳まで縦走 ハト峰周回で下山 段木寄り道



06:30 朝明大駐車場 無風 19℃
08:00 松尾尾根分岐 微風 21℃
08:15 釈迦ヶ岳山頂 微風 18℃
登り所要時間 1時間45分
09:15 段木 やや風有 23℃
09:45 中峠 微風 32℃
09:55 八風峠 微風 32℃
10:05 三池岳山頂 微風 23℃
所要時間 3時間35分
11:35〜11:50 釈迦ヶ岳山頂 無風 23℃
12:10 猫岳山頂 無風 29℃
12:45 ハト峰 微風 28℃
13:35 朝明大駐車場 無風 32℃





駐車場発〜駐車場着 14.9km 7時間5分(休憩含む)
駐車場:標高450m 最高点:標高1091mm 標高差641mm 累積標高997m
道中の飲料水 3.0L(お茶2.0L ジュース0.5L コーヒー0.5L)
着衣(上) 半袖シャツ 長袖シャツ(未着用) ウインドブレーカー(未着用) 防水風防パーカ(未着用)
着衣(下) 化繊のズボン
靴 トレランシューズ





今週は山に行けるとは思ってなかったんだけど前日の晩になって不意に行ける事になって、急遽考えた行き先が釈迦ヶ岳。本当はがっつり御嶽山なんか登りたかったんだけど、準備もしていなかったし高山だと充分な休養も必要だし、高山はまた次の機会にして今のうちに気になる低山を歩いておく事に。
釈迦ヶ岳は去年も歩いていて特別僕の琴線にふれる様な山ではなったんだけど、釈迦ヶ岳に向う痩せ尾根が魅力的だった。中尾根ルートというらしい。そこを歩きたいのと、去年石榑(いしぐれ)峠から歩いた時の尾根道がとても良かったから今回は反対向きに歩いてみる。




アクセス
岐阜方面からだと、国号365号を南下。国道306号に入り、朝明(あさけ)渓谷を目指して右折。道なりに進むと駐車場が有る。駐車場は有料(500円)。朝明は周りの山に登る拠点となる場所で登山者多い。






今回のルート
山旅ロガーでGPSのログを取り、カシミールで表示させています。
地形図を作りたい場合は、カシミールから地図を印刷する手順をまとめたのでそちらを参照下さい。
地図下端(南)が朝明渓谷。そこを起点として中尾根で釈迦ヶ岳へ。そのまま北上して三池岳を目指し、途中段木に寄り道。三池岳で折り返して釈迦ヶ岳へ戻り、ハト峰を経由して下山する。


朝明大駐車場。道中迷う様な道ではないけど、途中車のすれ違いが困難な個所が有る。登山やキャンプ等で朝から賑わっていた。縦走するから早めに行動。6時半スタート。


ゼッケンを着けた大きなザックを担いだ若い団体がぞろぞろ歩いていく。登山部の競技か何かかな。よりによってこんな時に。って思ってたら、僕が歩く中尾根を登っていく人は見当たらない。駐車場からすぐの登山口を進む。


静かで良いですね。ってのんびり歩いてたらキャンプ場に出た。なんてこった。こんな事ならキャンプ場を起点にした方が良かったんじゃね?


今度こそ登山口。左へ進むと庵座谷ルート、斜面を登ると中尾根ルート。登山に似つかわしくないカラフルな微妙な旗が目印。


序盤は雑木林の斜面をジグザグに登る。尾根に出ると急登。岩場、ザレ、痩せ尾根、急登のフルコンボ。ハードと言ってもちゃんとした登山道だから知れているんだけど、朝早いせいか登山者は少い。トレラン風のULなソロの男性が追い抜いていった。


御在所が良く見える。今日は快晴。クソ暑くて汗だくになるのを覚悟してきたんだけど、風が有って比較的心地よかった。ソロの女性をパスする。登山者は少ない。


岩とザレの急斜面。滑らない様に登る。


気を遣うけど、代わりに素晴らしい眺望。向こうに見えるのは猫岳かな。山頂に向かう登山道が素敵。


御在所方面。先週歩いた雨乞岳も良く見える。


登って来た尾根を見下ろすと、先ほどパスしたソロの女性が見えた。こうして見ると恐ろしそうなルートに見えるけど、そこまで困難じゃない。かといってハイキング気分で歩く様なルートでもない。なかなか面白いルート。途中、庵座谷ルート、松尾尾根ルートと合流して進む。


噂のキレット。ひゃっはー!面白いなっしー!(´∀`)


キレット鞍部。良い眺めなっしー!(・∀・)


キレット抜けると超歩きやすい登山道になる。シロヤシオのトンネルを進む。


8時過ぎに意外に呆気なく釈迦ヶ岳山頂。実は先ほど見えた猫岳が釈迦ヶ岳だと勘違いしていて、最終難関のキレットを抜けたにも関わらずまだ先に凄い所が現れるはずだってドキドキしながら歩いてたらうっかり着いちゃった。ナンテコッタ(´_`。)。そして賑わってるかと思ったら誰も居ない。


静かな朝の釈迦ヶ岳から。朝食摂ってたらソロの男性が登って来た。庵座谷を歩いてきたらしいけど、そちらも登山者は居なかったらしい。みんな何処歩いてんだ?ハト峰経由で下るという男性と別れて三池岳を目指す。


釈迦ヶ岳周辺は超歩きやすい。ルートは明瞭。時折眺望が望めて気持ち良く歩ける半面、余りにもイージーでちょいと物足りない。唯一の難点は蜘蛛の巣が酷い事。小枝をダウジングの様に振り回しながら進む。


しばらく北に進むと段木が見えてきた。右下に見えるハゲた所。去年行ってみて素晴らしかったから、また寄ってみる。


分岐部分にはしっかりマーキングされてる。手書きで段木って書いてある。


段木へ下る尾根。開放的で気持ち良い。まぁ、早い話がハゲて眺望が良い尾根のピークが段木なんだね。


下る途中、岩場やザレ、藪を抜けるけどマーキングも多く、ルートも明瞭で比較的歩きやすい。


段木まで下ってきた。素晴らしい開放感。そして誰も居なくて静か。


段木から三池岳に向かう尾根道。山に囲まれて浮遊する様な爽快さ。風が抜けて気持ち良い。


しばし眺めて、さようなら段木。残念なのはちょっと過剰気味なマーキングと綺麗に払われた藪かな。去年はもっと不明瞭で歩きにくかったから、自然の中をやっと抜けて辿りついたっていう達成感が有ったんだけど、今回は余りにもイージーだった。それだけ沢山の人が訪れやすいから良いんだろうけど。


段木から尾根道に戻り、三池岳方面へ。登山者をちらほら見かけるものの、静かで開放的な尾根歩き。


中峠。いいね!中峠、八風峠付近は解放的で素晴らしいロケーションなのです。


八風峠。


しばらく歩いて三池岳。三池岳自体はさほど良い眺めでもないけど、道中は素晴らしい。


三池岳山頂から眺望の良いザレ場に戻る。ソロの(元)山ガールに会う。しばし山談義して、互いの健闘を祈念してがっつり握手して別れる。何とも男前な(元)山ガール


ザレ場から釈迦ヶ岳。あそこまで引き返す。一見遠そうで高そうだけどルートはかなり歩きやすく気持ち良い。


何とも開放的なのです。


尾根三昧なのです。体力的にはイージー過ぎるものの、たまにはのんびり歩くのも良いかな。


かなり登り返すと覚悟していたけど、意外に呆気なく釈迦ヶ岳まで戻ってきた。釈迦ヶ岳で昼食を済ませて猫岳へ向かう。猫岳へ向かう道も開放的。釈迦ヶ岳山頂はあまり登山者見かけなかったけど、途中の木陰で沢山休んでた。なるほど。


歩いてきた中尾根が見えた。なかなかそそられる尾根だけど、はたから見るより歩きやすかった。とは言うものの、先日出会った青年は「中尾根はもう良い」って言ってたし、好みは人それぞれ。


猫岳山頂から釈迦ヶ岳、中尾根。猫の額の様なちょっとした山頂。


猫岳からハト峰へ向かう。御在所を望みながら開放的な尾根道を歩く、釈迦ヶ岳の定番ルート。


ハト峰着。釈迦ヶ岳〜猫岳は呆気ないけど、猫岳〜ハト峰間は結構がっつり歩く。去年石榑峠からハト峰まで歩いたけど、ハト峰に向かいながらよくもまぁこんなに歩いたなぁって我ながら呆れた。石榑から歩くなら釈迦ヶ岳か猫岳くらいまでにしとくんだった。ハト峰手前の登山道分岐が紛らわしい。ハト峰へは朝明渓谷方面へ進む。標識に手書きでマジックでハト峰って書いてある位だから間違える人は多そう。


ハト峰を見上げる。ザレた岩場。御在所やハライドが良く見える。


ハト峰から朝明渓谷へ向かって下る。岩がごろごろした道を進む。


ごろごろ岩を下ると沢に出た。沢沿いに下る。ルートは明瞭でマーキングも多い。この辺りだと登山者も見掛けた。途中2ヶ所ほどロープが設置された急な岩場を経て進む。


団体さんに道を譲ってもらってさくさく下る。林道に出て駐車場まで歩く。山頂付近は過ごしやすかったけど麓は暑い。そして静かな山から一転、キャンプ場やバーベキューなどのアウトドアの喧騒に少しうんざりする。



ルート
釈迦ヶ岳 中尾根ルート
岩、ザレ、痩せ、急登のフルコンボ登山道。がっつり歩けるものの極めて困難というレベルではなく、ほどほどにアドベンチャー的な要素が楽しめる。ただこういうのは個人的な好みや許容差がハッキリ分かれる所なので危なっかしいルートは歩きたくない人は避けた方が良いし、下りで使うのも危なっかしい。中尾根、庵座谷、松尾尾根のどれを歩いても最後のキレットは通らなきゃ行けない。

釈迦ヶ岳〜猫岳〜ハト峰
眺望が良い開放的なルート。急斜面も有るものの全体的にはとても明瞭で歩きやすい。釈迦ヶ岳に登ったら周回するのが定番か。

釈迦ヶ岳〜三池岳
最高の尾根歩きが出来る。多少の高低差は有るものの開放的かつ絶景で素晴らしい。尚且つ登山者少なめでとても静か。低山なのに充分楽しめる縦走路。

段木
中峠付近から東へ下る尾根に有るザレ場。開放的で、ここから眺める尾根は絶景。登山道から少々下るものの、見た目よりは歩きやすい。近年マーキングと藪払いが行われたみたいでかなりアクセスしやすくなっていた。ちょっとマーキング過剰気味。



距離的にはそこそこ歩いているものの、著しい高低差が無いのと明瞭で歩きやすいルートのお陰で体力的にも精神的にもかなり余裕が有った。もう少しハードで緊迫感が有った方が満足出来て良いんだけど、あの開放的な尾根道を歩けるのは素晴らしい。


三池岳で出会ったソロの女性、僕より少し年配の方だったけどソロでバリエーションルートを踏破し、今度キリマンジャロに登ると言う。知り合いのMックマは春に九州を歩き、夏に1週間のテン泊と精力的に歩いてる。なんなんだこいつらは。この圧倒的な行動力は何なんだ一体。鈴鹿の低山をぼちぼち歩いているだけでは到底追い付けない。登山は個人のもので比べたり競争したりするものじゃないって分かってるけど、この行動力にはかなわないって思った。

さて、次は何処に登る?