シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 白山 平瀬ルートから 白山は白いうちに登れ












コースタイムや状況、使用道具類等の情報は、今後の私的なデータベースとする物で一般的には信頼性に欠ける物です。参考にされる場合は充分注意して下さい。


2014年6月14日(土)雨のち毛虫
白山に平瀬ルート(岐阜県側)から登る




05:25 白水湖駐車場 無風
07:30 大倉山 微風 13℃
07:35 大倉山避難小屋 弱風 13℃
09:40〜10:40 室堂 やや強風 5℃
11:15〜11:40 御前峰 やや強風 3℃
登り所要時間5時間50分(うち休憩1時間)
12:00 室堂 弱風
13:25 大倉山避難小屋 弱風 13℃
15:00 白水湖駐車場 微風 15℃






駐車場発〜駐車場着 14.3km 9時間35分(休憩含む)
駐車場:標高1304m 最高点:標高2702m 標高差1398m 累積標高1477m
道中の飲料水 2.0L(お茶1.0L ジュース0.5L コーヒー0.5L)
着衣(上) 長袖インナー 長袖シャツ ウインドブレーカー 防水風防パーカ カッパ
着衣(下) 化繊のズボン カッパ
靴 冬用トレランシューズ ゲイター アイゼン(未着用)





またまたまた今週も山に行けるとは思ってなかったんだけど前日の晩になって不意に行ける事になって、さすがの僕も学習した。不意打ちでも困らない様に予め準備しときゃ良いんだ。今回は白山に登る。山登りを始めたばかりの頃、雨の中勢いで登ってしまったんだけど、天気が悪くて何にも見えず白山がどんなものなのか実際に見ていない。今の時期だとまだ雪がかなり残っているだろうけど、登山道自体は難しくないから登れなくはなさそう。


アクセス
岐阜方面からだと、国道156号を延々北上する。御母衣ダムを過ぎて白水湖方面へ左折(看板有り/信号無し)。林道を十数km走って白水湖畔の駐車場に停める。トイレ有り。仮眠するなら国道156号沿いの道の駅飛騨白山を利用しても良い。
高速を使う場合、東海北陸道の荘川ICを降りて国道158号を白川郷方面(北)へ。そのまま国道156号に入り御母衣ダムを通過、以下同じ。





今回のルート
山旅ロガーでGPSのログを取り、カシミールで表示させています。
地形図を作りたい場合は、カシミールから地図を印刷する手順をまとめたのでそちらを参照下さい。
岐阜県白川村の白水湖を基点にして平瀬ルートで白山・御前峰を目指す。


登山口。登山口は駐車場のすぐ近く。早朝見かけた車は2、3台だけ。
朝は雨がパラつくあいにくの天気。御嶽山の天気予報は快晴だったから少し後悔するものの、多分天気は回復傾向だろうと期待で登る。自宅から遠いから深夜の運転して仮眠。距離が長いのと残雪を考慮して早めに出発。
カッパ着て5:25スタート


歩きやすい登山道。全体的に歩きやすいけど序盤は特に歩きやすい。途中木製の階段が有るけど急登というほどじゃな。カッパ着てると暑い。汗で冷えるのを嫌ってゆっくり歩くけど暑い。


結構序盤から雪が出てくる。


ガスの向こうに雪渓群が。


雪は締まって歩きにくくはないけど、登山道が埋もれていると何処を目指せば良いのか分からない。しかも僕の前に歩いている人が無いから足跡も辿れない。ここはトラバースではなくて上に遡る。


やっと大倉山避難小屋。比較的綺麗。トイレ有り。丁度良いからカッパ脱ぐ。さぁ出発。って思ったら再び振り出したのと、風が出てきたから暑くなさそうだから再びカッパ着て歩く。


避難小屋を過ぎてからいくつか雪渓を渡る。序盤で失敗した。上に登らないといけない所をトラバースしちゃった。視界が悪いから登山道が何処か分からない。危なっかしい雪の斜面を往復して心身共に消耗する。


痩せ尾根。道はしっかりしているから登山道を歩いている限りは心配は少ない。


何度か雪渓を抜けてハイマツの中へ。


ハイマツの藪、雪原っていうのを3回ほど繰り返すんだけど、視界が悪くて雪原を進むのに気を遣う。アカン!何も見えない!って焦ってたら、僕のメガネが曇ってた(-""-;) それでもメガネ拭いても視界は2〜30mほど。進むべきルートはほぼ真っ直ぐなのと所々マーキングが有るから視界が悪くても何とか進める。先の方にピンクリボンのポールが見える。風で倒れてるけど。


ガスの中に不意に室堂の小屋が現れた。ようやく室堂。静まり返ってるけど受付の方は人が居た。汗で濡れたシャツを着替える。視界が悪くて今御前峰に登っても何も見えないだろうから、天候が回復するのを期待して室堂で待つ。寒い。気温5℃。持ってきたウェアは全部着たけど寒い。
テンションガタ落ち。雪渓でのミス、極度な視界不良の不安、新品の靴は染みて、山頂は真っ白け。こんな事なら御嶽山登りゃ良かった。


小屋泊の登山者が御前峰目指して出発して行った。小屋の人いわくマーキングしてあるらしい。一瞬だけ視界が晴れた。どうやら雪で埋もれているのは室堂付近だけみたいだ。登山道に入ってしまえば迷う事は無さそう。僕も支度して出る。


雪原の視界はこんなもの。ルートは直進とはいうもののマーキング無いとかなり危なっかしい。前方に2組目の小屋泊登山者。


視界が晴れた。御前峰の頂が見えた。でも一瞬でガスに消える。


御前峰のほこら着。お賽銭入れる。人類が皆平和に暮らせて山ガールと沢山出会えます様に
(´人`)


11:15 御前峰山頂。
室堂から35分、出発から5時間50分(休憩1時間)。
そんなに急いでないけど結局先発の2組とも抜かしてしまって最初に立つ。ごめんなさい。


一瞬ガスが晴れた。すげー!何だあれ!全然気付かなかったけど隣に凄いピークが有る!そうかあれが剣ヶ峰なのか。しまった。登ってみたいけど剣ヶ峰の事は全然考えてなかった。


ガスの晴れ間から室堂。ほとんどガス、時折晴れる、の繰り返し。


僕が登ってきた尾根と、遥か下に出発地の白水湖が見えた。なるほど。御前峰は絶景だ。残念ながら1方向だけ瞬間的にしか見れなかったけど、それでも見れて良かった。剣ヶ峰登りたいけどすぐにガスに消えてどうやってルートを取れば良いか分からない。僕が用意した地形図には剣ヶ峰のルートが書いてないから登れるかどうかも分からない。時間も浪費したしここは仕切り直して下る。


室堂まで下り、雪原を引き返す。晴れてきた。視界が良ければなんて事ないんだけど、視界が悪いと極度に歩き難くなる。風で倒れていたマーキングが立ってる。誰か立ててくれたんだ。


雪原を歩いてハイマツの藪に向かう。凄い爽快感。あんなにガタ落ちだったテンションが上がる。ポツリポツリと登山者とすれ違う。


去年登った三方崩山が見える。


尾根に向かって雪渓を下る。開放的で眺めが良い尾根がずっと続く。なんてこった。白山(平瀬道)すごく良いじゃないか。


カンクラ雪渓と聞くとカックラキン大雪渓って寒い事言いたくなる年頃。


痩せ尾根を下る。なかなかのチンサムぶりだけど、雪渓で充分縮みあがったからもう縮まない。


室堂から南へ続く尾根。こちらも素晴しい。登山道が続いているみたいだ。


雪渓越しに、御前峰の北に有る大汝峰。こちらも素晴しいし登山道が有る。白山はルートが多彩だ。


登りで悩まされた雪渓。晴れていてもどうやって歩けばいいか悩む上に、朝は雪が硬くて足場が作りにくい。下りは雪が緩んで歩きやすかった。


開放的な尾根が続く。good one!


ルートから御前峰と剣ヶ峰が見える。晴れていればかなり手前から見えるんだ。なかなか壮観だけど、登りで見ちゃうと「これからあそこまで登るのか・・・」って心が折れそうになるかもね。


雪渓群とお花松原。朝は雪渓の一部しか見えなかったけど、晴れていれば壮大な眺め。


三方崩山。なかなかの崩れっぷり。三方崩山はルート上から良く見えた。


大倉山を過ぎたらもう消化行程かなって思ってたら、開放的で気持ち良いルートが続く。良い登山道。


尾根を下り雑木林の中に入っても明るくて高原の散歩道風。陰鬱な気分にならない。


唯一嫌なのが毛虫。林の中で至る所でぶら下がってる。


駐車場まで帰ってきた。いつの間にか車が増えてるけど、忘れた頃に会うくらいで登山者でゴミゴミした感じはしなかった。




ルート
平瀬ルート
登山道は明瞭でよく整備され歩きやすい。一部気を使う痩せ尾根を歩くものの、道迷いや滑落、転落の危険性はかなり低い歩きやすいルート。1つだけ不意を突かれたのは、笹の根っこが異様に滑る事。分かってはいるけどうっかり滑って転んでデジカメを潰してしまった。序盤は明るい雑木林、開放的で眺めの良い尾根に上がり、雪渓を渡り(夏でも多少残ってる)、ハイマツを歩き、変化に富んでいて楽しい。ただ、条件によってかなり難易度が変わる。また、悪天候で強風だとかなり冷える。夏でもそれなりの装備が必要。
距離は長めだけど急登は無く歩きやすく比較的イージーな印象。ただ、片道8km、標高差1400mでコースタイムは6時間と書かれている。雪が無ければ充分日帰り出来るルートだとは思うものの、知り合いで室堂で断念した人も居る。他人は他人、自分は自分。競争じゃないんだから自分が歩けるかどうかは自分の判断で。
大倉山避難小屋と室堂にはトイレ有り。室堂はトイレットペーパー完備。





前回と、今回の登りでは視界が悪くて印象は最悪だった。だけど晴れてみたら素晴しかった。こんなに素晴しいとは思ってなかった。好条件にばかりこだわっても味気無いって今回はあえて条件の悪い白山を選んだものの、晴れなければ白山の良さは分からなかった。ただ、雪渓でのルート取りや、雪原で視界不良になると極めて困難になる事など、条件が悪かったからこそ得られたものも有る。
夏の登山道は少しイージーに思える。だけどそこに雪渓がプラスされると一気に難易度が上がる。困難な分、歩き応えも有るし達成感も有るけど、なにより沢山の雪渓が残る白山の姿は壮大で良かった。これ以上雪深いとルートを見極めるのが困難になるし、白山に登るなら6月が丁度良いと思った。
今度は剣ヶ峰まで足を伸ばしてみたい。











予想に反して、っていうのが面白い。前回の小秀山の時の想像以上に凄い木道、想像以上に険しいルート、今回は想像以上の絶景、想像以上の雪渓の困難さ、隣にそびえているのに全然気付かなかった素晴しいピーク、そういう僕のちんけな想像を凌駕してくれる山行はとても充実感がある。予想だにしない事態に直面するのは危険かもしれない。でも、全ての行程、全ての眺望が自分の予想通りだとしたら、そこまでの感動は得られない。今はネットで簡単に情報が手に入る。登った事がない山でも、どんなルートでどんな景色なのかすぐに分かる。分かった気になる。でも本当はそんなもんじゃない。
山登りに必要な充分な情報は用意しておくべきだと思う。だけど、過剰な予備知識は逆に邪魔かもしれない。もっと度肝を抜かれたい。