シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 ガゼンガテン









高所作業車の技能講習に行ってきた。高所作業車っていうのはこういう感じのやつ。





道路脇で電線の作業に使ってたりするのを見かけたりするんじゃないかな。これに乗って作業するには資格が必要。僕の職場にはこういうトラック型ではなく垂直に上がるタワー型の物しかないんだけど、ホイスト(天井クレーン)や天井照明を修理したりする際に高い所へ上がって作業する事が有る。






トラック型だからってあなどってた。一番高くすると意外に高くまで上がる。作業床高さは12mらしい。






いい眺め。一台欲しいな。






高所作業車での事故は結構多いみたいで、というのは通常こんなだだっ広い所では使わない。鉄骨の内部とか橋脚の下とか、そういう高いけど狭い場所に入り込んで作業したりするから、うっかり挟まれて死亡なんて事珍しく無い。だから講習は2日間みっちり有る。ちょいとウンザリする。


そんな中で僕が一番驚いたのは、「みんな結構気が利く」って事だった。座学も実技も別に驚く様な事は無くて特筆する様なものはないんだけど、受講している人が意外にみんな静かで気が利く人が多かった。そりゃ4万円以上する受講料払って2日間仕事休んで来てるんだから真剣なのは当然だろうけど、例えば隣に座ってたガテン系の兄さん。30代くらいかな。茶髪でニッカポッカにピチっとしたサポートタイプのシャツを着て、見た感じいかにもとび職という印象でちょっとでも目を合わせると「なんじゃおりゃー!」とか言われるんじゃないかとビクビクしながら小さくなってたんだけど、作業車に乗り込む際にさり気なく安全バーを支えてくれたり(落下しないように搭乗口が狭く、なおかつ安全バーを持ち上げながら乗り込まないといけない)、率先して片付けたり。意外に物静かだったり。
職人の世界では当たり前なのかもしれないけど、普通のシケた会社員が見ず知らずの他人に気を遣うだろうか。良いガタイだし、気が利くし、割とイケメンだったし、それであの高所作業車を難無くスムーズに扱っちゃったりして、こりゃ僕が女なら惚れてるかも。


職人さん、もっと評価してあげて欲しいなぁ。