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シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 残りの人生で、今日がいちばん若い日/盛田隆二









柴田直太朗39歳。バツイチ子持ちの編集者、再婚の可能性は今のところなし。山内百恵39歳。婚活もうまくいかず、恋に臆病な独身書店員。仕事の場で出会った二人は、やがてお互いが抱える悩みを分かち合っていく。シングルファーザーの子育て、病への不安、親との確執…。もどかしくも惹かれあう大人の男女の恋と、家族の再生を描く感動作
★★★☆☆





レビュー
社報の書籍紹介で見かけて、あらすじが気になったので読んでみた。書店絡みのストーリーは小説やドラマでもやっているから流行といえばそれまでなんだけど、小説読む人は大抵書店も好きだろうからウケやすい気はする。
そんな設定はともかく、今時な問題を取り上げているのは興味深かった。どういう問題なのかは序盤では語られていないので、ここでも伏せておく。そういう問題に直面しながら何とか前に進もうとする人達を上手く描いていると思う。
気になるのは、もう序盤から結末が見えているという事。それは仕方が無いにしても、そこへ向かう過程が結末の為にお膳立てされた様な都合の良い印象を受ける事。例えばお互いの恋敵はあんなキャラクターでなくても良かったんじゃないのかな、とか。39(主人公の年齢)にもなれば様々な経験を経てきているだろうし、全ての人や物事が丸く収まるのは非現実的だと思うんだけど、詳細な描写をしておきながらそこはフィクションなのかというチグハグな印象。
思ったよりも毒は無いので、確かに万人には勧められるかもしれない。