シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 失敗しよう










山登りを始めてから3年ほど。その間にあちこち歩いて経験して、ある程度の事は自分で判断出来る様になって困ったり悩んだりする事も少なくなってきたんだけど、ここ最近テン泊しようと思い立ってから再び分からない事が沢山出てきた。
こんな時に知人友人が沢山居たら楽なのにな、って思った。僕は元々人見知りで、ネットで「足跡」を付ける事すら躊躇してしまう様な人間だから、山登りに関する友人は非常に少なくて、誰でもすぐに仲良しになってしまう人懐こい人がうらやましいと思う。
だけど、それって良く考えたらちょっと違う。「人見知り」と「物事の悩み」って関係性が無いから。だって要は「手っ取り早く誰かに教えてもらいたい」っていう自己的な都合でしかない。みんなが苦労して経験して蓄積してきたノウハウを、「面倒だし失敗したくないから教えてくれ」って言うのはちょっと違うんじゃないかと思う。
先週伊吹山に登った際、あまりにも軽装な登山者が多くてそれはちょっとマズいんじゃないの?って思ったんだけど、多少の苦労は有ったかもしれないけど多分大半の人は何事もなく登ってしまったんじゃないかと思う。「めっちゃ寒かった」とか、「スニーカーじゃ歩きにくいね」っていうのも、後になってみれば良い経験とか思い出になるんじゃないかと思うし、その装備で登りきれるという事は、それ以上の装備は過剰だとも言える。もちろん「状況さえ良ければ」という条件付きではあるんだけど。
何が言いたいかというと、失敗しない様に、上手くやれる様にあれこれ悩む前にとりあえずやってみろって事なんだ。それは今の僕に対して。最初から上手くやろうとか、時間が無いから折角やるなら高い満足度を得たいとか、やる前から考え過ぎなんだ。きっと。ダメだ出来ない、って思ったら引き返せば良い。必要なのはノウハウとか情報ではなく、アクションを起こす行動力と、ダメだった時に諦められる決断力じゃないのかな。その繰り返しが、本当の意味での自分のノウハウになるんじゃないかな。
縦走用の靴を色々考えている時に、この記事を見掛けた。まさに僕が思っている事そのものだった。山登りを始めたばかりの頃は、ただ山を歩くだけでドキドキしたし嬉しかったじゃない。いつから効率を求めてしまう様になったんだろ。失敗しないに越した事は無いよ。でも失敗した事が無い人は、限界も知らない。だから失敗をした事が無い人の言葉には説得力が無い。
出掛けよう。失敗する為に。