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目指すのはジャンガリアンな生き様

 おはなしして子ちゃん/藤野可織








おはなしして子ちゃん

おはなしして子ちゃん

小学校の理科準備室に閉じ込められた私。ホルマリン漬けの瓶に入った“あの子”が、一晩中お話をせがんできて(「おはなしして子ちゃん」)。「私の近くにいるとみんなろくな目に遭わない」黒髪の転校生トランジの言葉を裏付けるように、学校で次々に殺人や事件が起きて…!?(「ピエタとトランジ」)。14歳の夏、高熱を出した美少女エイプリルは、後遺症で一日に一回嘘をつかなければ死んでしまう体になってしまって(「エイプリル・フール」)。キュートで不気味、残酷だけど愛しい、恐るべき才能が炸裂する10篇の「おはなし」。ポップ&ダークな小説集。
★★☆☆☆





レビュー
何処かで紹介されていたから読んでみた。SFともファンタジーとも形容しがたい不思議な短編集。こんな少しダークな印象の不思議小説は過去にも読んだ事が有るので抵抗は無いんだけど、さしてのめり込みもしない。読者の斜め上を行くのは奇抜では有るけど、一本筋であるとかブレないテーマであるとかそういう物が無いと脈絡が無くてとっ散らかる印象を受ける。だから何だったんだろう?という様な。
アマゾンで見ると評価は高いから、読み飛ばして面白さに気付けなかっただけかもしれないけど、僕は読み進めるのが苦痛だった。