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目指すのはジャンガリアンな生き様

 ヘッジトリマー リョービ HT−3831H強力刃








狭くて日当たりが悪い庭のくせに、やけに庭木がのびて仕方が無い。もう途方に暮れてしまうよ。剪定の手間を減らす為に以前ガーデンシュレッダーを買ったんだけど、それもまず「剪定しなければいけない」。そして、剪定しやすい木と、とても剪定しにくい木が有る。うちの垣根に植えられた「ヒイラギ」は、めちゃくちゃ剪定しにくくて、ガーデンシュレッダーにも掛け辛い厄介モノ。で、数年来放置してたらとんでもない事に。ヤバい。このままではヒイラギに自宅を乗っとられる!これはもはやヒイラギとの戦いだ。






ちまちまと剪定鋏で切ってられるか。って事でヘッジトリマーを買う事にした。戦いを有利に進めるには強力な武器が必要だ。庭木の剪定、特に垣根とか触らない人には全く縁の無い代物だとは思うけど、要は庭木剪定用の超強力な電動バリカンみたいな物。それで一気に刈ってしまおうという算段。リョービやマキタといった国内電動工具メーカーの製品でも安い物は5千円台から有るんだけど、チャチな代物ではウチのヒイラギに対抗出来ない。「剪定」なんて生ぬるいもんじゃなくて「伐採」なんだ。数千円をケチって結局使えないなんて事になりかねない。それで「強力刃」という見出しに釣られてリョービのTH−3831Hに決めた。この製品以外に強力刃というモデルが無い。コーティング刃という製品も有るけれど所詮はコーティングで、鍛造強力刃には程遠いと思う。








ヘッジトリマーはいろんな種類が有るけれど、強力刃のTH-3831を買った。メーカーの定価は21200円。ネットで13000円位。強力なモデルにしては割と買いやすい値段。






注文する際に「一緒に延長ケーブルはどうですか?」という表示が出たけど、商品に延長ケーブル(10m)も含まれていた。太目のしっかりとしたケーブルで、黄色もよく目立って使いやすい。ウチの場合は付属のケーブルで充分事足りる。電源コンセント部はカバーで露出しない構造になっていて安心感が有る(防水ではない)。本体の電源ケーブルがとても短いのは、恐らく作業中にうっかりケーブルを切ってしまうからじゃないかと思う。延長ケーブル側を切ってしまっても延長ケーブルを交換するだけで済むけど、本体側のケーブルを切ってしまうと厄介だから。






鍛造強力刃な上に開口部が広い。切断枝径はφ17mmで、実測で20mm位開いている。それが全長380mm。同じ形の刃が2枚重なっていて、上刃は固定、下刃は前後にスライドする事で切断する。これはかなりビビるサイズ。仕事柄様々な工具を扱うし、危険な道具や作業もするけれど、それでもコレは相当「ヤバい」感じがすr。






クソ暑いなか、剪定してみた。バリバリ切れるけど、思ったよりは切れない。枝に弾力があって逃げてしまうから。それでも相当作業は早く、生い茂ったヒイラギを躊躇する事無く思い切りガンガン切れる。これはバリカンと言うレベルじゃない。安い製品ではココまでハードに使えないんじゃないかと思う。やっぱり多少高くても強力刃モデルにしておいて良かった。難点は重い(1.9kg)から長時間持っていられないという事と、とても危ないという事。ヘッジトリマーのレビューに「女性には重い」と書かれているのを見かけたりするけど、TH-3831Hは女性は使わない方が良い(仕事ではなく個人で使う場合)。こんな事なら庭師を頼んだ方が良かった、って事になりかねない。
ヘッジトリマーを必要とする家庭がどれ程有るのかとか、一般的な剪定でこれだけのモデルが必要かどうかは分からない。僕は数年放置したヒイラギを処理する為に予算内で出来るだけ強力な製品を選んだけど、普通に庭木を剪定するのにここまでの製品は要らないと思う。これは相当危ない機械だし、実際会社の職場の人はヘッジトリマーで指を切って数針縫う怪我をしている。TH-3831Hだと人間の指など呆気なく落ちるんじゃないかと思う。今は草刈機、チェーンソーを仕事で使う場合、技能講習を受ける必要が有る。頻繁に仕事で使うプロですら怪我をするケースが多いからだ。個人が家庭で扱う分にはそういった資格や制約は受けないとは言うものの、ヘッジトリマーはそれらと同じ部類の危険な道具だと思うし、刃先が身体に近い分草刈機よりも危険かもしれない。
便利で作業がはかどって良い道具だと思うんだけど、指を落としそうで本当に怖い。ここまで恐怖を感じる道具もなかなか無いと思う。