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シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

夏美のホタル / 森沢昭夫

レビュー

 

 

 

 

夏美のホタル (角川文庫)

夏美のホタル (角川文庫)

 

 写真家志望の大学生・相羽慎吾。卒業制作間近、彼女の夏美と出かけた山里で、古びたよろず屋「たけ屋」を見付ける。そこでひっそりと暮らす母子・ヤスばあちゃんと地蔵さんに、温かく迎え入れられた慎吾たちは、夏休みを「たけ屋」の離れで暮らすことに。夏空の下で過ごす毎日は、飽きることなくシャッターを切らせる。やがて、地蔵さんの哀しい過去を知った慎吾は、自らできる事を探し始めるが・・・

★☆☆☆☆

 

 

レビュー

映画化されるという記事ネットで見掛けて、「父の形見のバイクに乗る娘」というあらずじから面白そうだなって読んでみたんだけど。

まず、キーパーソンとなる爺さん婆さんにリアリティが全く感じられない。年寄りってこんな感じじゃない感が一杯でとても物語に移入出来ない。物語で唯一の曲者である雲月も、とりあえず物語のアクセントに曲者を入れたいという感じがしてフィクション感がぬぐえない。展開も結末もあらかた読めてしまうし、一番気になっていた父の形見のバイクに関する事も余りに薄く、この物語にバイクを登場させなければいけない理由が全く見当たらない。バイクを嫌がる婆さんを無理やり後ろに乗せて峠道をドリフトするって、あれ?コレってコメディ?と思える滑稽さで読んでいられない。

設定は面白かったのに、全てにおいて中途半端でことごとくがっかりさせられた。「父の形見のバイク」っていう1要素だけでももっと深く面白く出来そうなものだけど、これ程までに読むのが辛い小説も久しぶりだった。

(感想は個人差が有ります)