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シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

遭難するという事

登山関係

 

 

 

日曜日の夜、会社の山友から電話が掛かってきた。会社の人が登山で滑落して怪我をしたと言う。幸い命に別状は無いし、自力で下山したものの入院が必要なほどの怪我だった。

 他人事じゃないと思う。僕も道迷いや暴風雨に曝された経験は有るし、独りで人気のない山に言ったり、危ない所を歩いたり、日帰りの範疇を越えて歩いたり、独りで雪山に入ったり、いつどうなってもおかしくない。ある程度の覚悟はしているものの、いろんな人が状況を確認するためにあちこち連絡を取っててんやわんやしている様を見て、良い大人が山で怪我をするとどういう状況になるのかよく分かった。

それでも僕は、死なない程度の失敗は良い経験だと思う。滑落して怪我をして、きっとパニック状態になって自分は死ぬかもしれないって切実に思ったんじゃないかな。そういう状況というのはそうそう有るものじゃないし(そうそう有っても困るけど)、そういう極限状態に置かれた時って物凄くシンプルな思考になるんじゃないかって思う。自分が本当に望むものは、生きて帰る事なんだと。無事に生きている事なんだと。それ以外に必要なものなど何もないんだと。

別に怪我をしろとか遭難しろって言っている訳じゃない。ただ、平和で平穏で何でも便利な今のこの世の中で、そういう事を心から切実に実感する機会ってほとんど無いんだよ。