シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

  ニューギニア水平垂直航海記/峠恵子










ニューギニア水平垂直航海記 (小学館文庫)

ニューギニア水平垂直航海記 (小学館文庫)

ヨットも登山もド素人の女性が、自ら「苦労」を求めてニューギニア探検に参加。太平洋をヨットで四五日かけて到着、百戦錬磨の隊長のもと、秘境の大河を溯上、ロッククライミングで四千七百メートル級の山の絶壁新ルートを開拓と、次々に「世界初」を成功させる。が、気がつけば密入国数回、詐欺被害は数十回、人間不信数知れず、精神安定剤多量服用に加えて数百万円の借金…。新米オンナ探検家が洋上とジャングルで体験した一年間の痛快!奮闘日記。
★★★☆☆



レビュー
復刊された「冒険歌手 珍・世界最悪の旅」が紹介されていて、探してみたら以前の版の文庫が有ったので読んでみた。復刊版の表紙に比べると初版はインパクトに掛けて、余程の物好きじゃないと手に取らないだろうなと思う。
「平穏な人生を歩んできて冒険を志す」という動機は共感するところ。推してしかるべきって所は有ると思うけど、息詰まる冒険や危険というよりは(著者は正にそうだと思うけど)日程の間の珍道中日記という印象。
ある程度の準備や練習はしただろうけど、ズブの素人で冒険に参加しようと思う思考回路も凄いが、そのズブの素人を連れて行こうと思った隊長も凄い。
ハラハラドキドキ感は薄いものの、ヨット航海の危険性とかニューギニア住民の価値観であるとか、ニューギニアにそんな高い山が有ったんだ?という事とか、それなりには面白かった。
復刊版には「探険家・角幡唯介氏との対談」が追記されているので、それはちょっと読んでみたかった。

冒険歌手 珍・世界最悪の旅

冒険歌手 珍・世界最悪の旅





冒険・探検ドキュメンタリーとしては「空白の五マイル」が面白かった。