シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

パーティは楽しく

 

 

 

お楽しみ会ではなく、登山仲間のグループの事だよ。

下山途中に4、5人のパーティとすれ違った。15時過ぎだったからテン泊するんだろう。そのパーティの最後尾の人が、仲間から20mほど遅れていた。メンバーが置いてけぼりを食らうケースは時々見掛ける。友達数人グループとか、夫婦で奥さんが置いてけぼりを食らうとか。そういうの見ると、僕はいたたまれなくなる。

僕は登山部に所属していた訳でもないし、山岳会に入っている訳でもないけど、パーティというものはリーダーとサブが居て、先頭と最後尾を歩いてメンバーの状況を把握しつつ登る、というものだと思ってた。友達グループで、夫婦間で、そこまで厳密な行動を取らなければいけないのか?と思われるかもしれない。僕がすれ違ったのは林道歩きの部分だったから遭難やはぐれる危険性も少ないという事でそこまで神経質になる必要は無かったかもしれない。でも、最後尾で遅れていた人はツボ足で踏み抜きながら挨拶どころじゃないといった感じだったし、何か物を抱えていた様でダブルストックでもなかった。すれ違いざまに挨拶を交わした程度で詳しい状況は見ていないけど、楽々で余裕がある様な感じではなかったし、比較的平坦な林道の序盤であの調子では林道終点の時点でかなり消耗してしまうんじゃないか。そこから踏み抜きまくりの急登を経たら、幕営地に着いた頃にはクタクタになっているんじゃないか。仲間なら、そういう状況を見て、ペース落とすなりフォローしたりするものじゃないのかな。少なくとも、最後尾の人の様子ぐらいは見るんじゃないかな。雪山でテン泊するほどのスキルが有るのに、なんだかチグハグな印象だった。

所詮、当人にしか分からない。最後尾のあの人は、あれで楽しかったのかもしれないし、トイレとか何か事情が有って先に行ってくれって言ったのかもしれない、パーティのメンバーなりの意向が有ったのかもしれない。会社の山友も、他のメンバーとペースが合わないと言いながらも結局は楽しそうに登っている。僕の考え過ぎなのかもしれない。でも、僕なら、仲間を置いてけぼりにする様な事はしない。それが出来ないのなら、パーティは組まない。

自分のペースで歩きたいならソロで歩けば良い。僕は経験も浅く、登った山も少なく、ビギナーの域を出ない。それでも、どんな状況下でもソロで歩き通せるだけのスキルを身に着けたいと思っているし、パーティを組んだ時にそれらは仲間をフォローするスキルに繋がっていくと思う。ソロの醍醐味が有る様に、仲間と歩く事でしか得られない楽しさもあるはず。一緒に歩くのなら、辛かったとか不安だったとかじゃなく、「めっちゃ楽しかった!」ってお互いに言いたいじゃない。

とか言いつつ、 誰かと一緒に登る予定は無いし全く余計なお世話なんだけど。