シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

結婚すること 子供を育てること

 

 

 

男は29歳までに子供をつくるべき、という記事がホットエントリに入っていたので読んでみた。

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今は、結婚する事が必須でも幸せの条件でもなくなった。子供もまたしかり。先日はとある女性の「子供欲しくないと言っていたら(結婚を意識していた)彼に振られた」という記事を見掛け(元記事見失った)、また別の記事では子供を産む事に対して色々論じられていたもする。先日も「年収400万で結婚、年収1500万で独身、どちらが幸せか?」という様な事が論じられていて僕がちょっと覗いた時は独身1500万の方がかなり優勢だったけど、そんな事は人それぞれとしか言いようが無い。

 結婚するかしないかは自由だ。子供を産むか産まないかも自由だ。個人的な要因、周囲の状況など様々な問題も加わり、どちらが正しくてどちらが間違っていると結論付けられるものじゃない。だけどどちらの意見も一様に反対意見に対してとても厳しい。僕は結婚して子供を育てているけれど、僕自身はこれからの少子高齢化とか、自分の老後とか、そんな事は本当にどうでも良いと思ってる。子供は僕を満足させるための道具ではない。

と言いつつ、実は僕は結構満足しているんだ。子供がここまで元気に大きく育ってくれた事に対して。僕の遺伝子は確実に受け継がれた。やるべき事はやってきたし、幸せな家族像を子供の記憶に刻み込んできた。だから今ぽっくり死んでも、多分あんまり思い残す事は無いんじゃないかと思う。

僕は独りで登山に出掛ける。ほとんど独りだ。ソロは全ての責任は自分で負わなければいけない反面、自由で気楽だ。だけど、そう思えるのも帰る家が有り、家族が居るからなんだ。結婚や子供は束縛じゃない。自分の人生を面白くさせる為の条件だと思う。例えば広大な敷地で「自由にバイク乗っても良いよ」と言われてもとてもつまんない。ただ目的も目標もなく真っすぐ走ったって面白くもない。ゼロヨンやドラッグレースをするにしても競う相手が必要だし、ただ真っすぐではつまらないからわざわざパイロンを並べたりジャンプ台を作ったりガタガタ道を作ったりするだろう。結婚すると束縛される、自分の趣味を優先させられない、だから独りが良い。そういう選択も有る。対して、様々な障害を自分なりに工夫して極力ロスせずにクリヤしていく、というのもまた面白いかもしれない。でも、効率ばかりではつまらない。趣味でもそうだけど、ムダな事やバカげた事が有るから面白い場合もあるでしょ。バイクも登山も所詮ムダでバカだ。結婚するとか子供をつくるとか、そういう要因ではなくて、「この相手とならムダでバカげた人生を一緒に楽しんで行けるか?」っていう、だたそれだけの事なんだと思う。お金とか、子供とか、それ自体で幸せになるものじゃない。

結婚は1+1=2だと思っているとがっかりする。自分も相手も至らない所は有るんだから、本当は0.5+0.5=1.0のはずなんだ。しかも、相手の至らなさを自分がカバーし、自分の至らなさを相手がカバーするという事が「上手くいって」だ。上手く行かなければ二人でも0.5かもしれないし、上手くいけば二人で1.2くらいいくかもしれない。

そんな事を思えるのも、結婚し子供を育ててきた今だからなんだろう。さて、僕らは二人で1.0を超えただろうか。ちなみに僕なら家族で年収400万を選ぶだろう。というか、僕はそれで普通に生活してきたから迷う様な質問じゃない。こう言うと結婚・出産を推奨している様に取られるかもしれないけどそうではなくて、「幸せ」の定義はネットや周囲と比べるものではないよ。みんな「人それぞれ」なら、幸せの形もまた人それぞれのはずで、誰かに決めてもらうものではないんだから。