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僕がネット上に雑記をアップし始めたのは20世紀末1999年の事で、当時はブログというカテゴリーなど無くて自分のHP上に適当に書いていた。PCを手に入れて手軽にネットにアクセス出来る様になって(と言っても当時はダイヤルアップ回線だったけれど)、そういう混沌とした状況が面白くてたまらなかったんだ。だけど当時は今ほど誰もかれもネットを使う状況ではなかったのと、マニアックなバイクのHPという事でほとんど読まれる事は無かった。

ブログが一般的になってきて、その都度いちいちHP上にアップするよりは予め用意されたブログに書く方が手軽なので、ブログに移行したのが2005年。それから不定期にずっと書き続けている。当初は一日のPVは一桁くらいで、多くて20PVくらい。個人のブログなんてこんなものかな。でもどうせ書くなら一日100PV位閲覧されると良いな。というのが僕のささやかな目標だったんだ。

先日ある人から「よくあんな細かな事を書くね。」と言われた。登山の記事を読んでくれて、そこに書かれた事細かな記事に対してのこと。僕も最初は「山登った。嬉しー!」ってな感じのやたらと写真ばかり多用する日記みたいな記事だった。それが有る程度慣れてくると、書くべき情報ってこういう事ではないよな、と思う様になった。どうせ書くなら日記ではなく、情報を。情報を蓄積してデータベースに。記事を読む立場になるとどういう情報が欲しくなるか何となく分かって来る。まず、何という山のどのルートを歩いたのか。登山口は何処なのか。登山口までのアクセスは?歩行距離と標高差はどれ位で、体力的・技術的にどの程度の難易度なのか。登山者は多いのか。間違えやすい所や気を付けなければいけないポイントは、など。山の景色や花の写真をアップする人は多いけど、それ以前に必要な情報までアップしてくれる人はそれ程多くない。それに加えて、気温と衣類、どれ位の飲料水を必要としたのかを記録してる。それは「僕が必要な情報」だからだ。山行記事のトップに「これは個人的なデータベースだ」と書いているのは何も謙遜している訳ではなくて、本当に自分なりのデータベースにしてる。大体1年前の状況なんて忘れてしまうんだよ。この時期にどの程度の装備が必要で、どの程度の飲料水が必要か、というのはいつもソロで歩く僕にとってはかなり重要な事なんだ。それをついでに公開しているに過ぎない。それは登山に限った事ではなくて、バイクや車の整備、道具や製品のレビューも同じ。僕が必要だと思った事柄を取り上げ、気付いた事や注意すべき点を書く。だから、同じ作業をする時に自分の記事を読み直すという事は時々やっている。その時に足りない情報が有れば次の記事の参考にし、余計な情報が多ければ次の記事では削る。必要な情報が分かりやすく表記されていると、うん。なかなか良い記事だ。と自画自賛する。

時々、「PVを増やす効果的な書き方」的な記事を見掛けたりするんだけど、個人的にはあんまり参考にならない。アフィリエイトとして活用するならよりアクセス数を上げる手法も必要になってくるだろうけど、僕のブログではそこまでの集客力は無い。良い記事を書きたい。良い文章を書きたい。とは思う。でも、結局自分が楽しめる文章でなければ続けられないんだ。

結局僕は、このブログで僕が欲しい情報を、僕が思った事を、僕が書きたい文章で書いている。だから、このブログを一番気に入っているのは僕自身なんだ。まぁ折角ここまで書き続けてきたのだから、これが少しでも誰かに役に立てば嬉しい。